和菓子/羊羹・最中・甘納豆

芝神明榮太樓「江の嶋」夏にも食べたい最中(2ページ目)

夏場には水羊羹などに押されがちな最中ですが、「芝神明榮太樓」の「江の嶋」は別。貝殻の形が涼しさを演出し、手頃な小ささはもっと食べたいと思わせる。5種類の貝形の最中の美味しさは、丁寧な仕事の賜物です。

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

土地にちなんだ2種類のお菓子

葵玉梓
心通う贈りものになるようにと、
手紙を意味する
「玉梓」と名付けた
現在のご主人の代になって始めた、土地柄を意識した2種類のお菓子。まずは「葵 玉梓」(あおいたまずさ)。増上寺と縁の深い徳川家の、葵の御紋の最中です。
中には、兵庫県丹波市春日町産の丹波大納言のつやつやと瑞々しい餡。一見ありふれた最中にも見えますが、餡と皮とのバランスが絶妙。なかなか出会えない美味しさです。

芝神明もち
素朴な風味の「黒糖」と、
和三盆糖で仕上げられた
「生姜」と「うめ(季節の香り)」
昨年から始めた餅菓子「芝神明もち」。芝神明町(現在の大門)は、芝大神宮の例大祭「だらだら祭」の「生姜市」にも残るように生姜で知られた土地柄。これにちなみ生姜、そして黒糖、季節の香りの3種類です。

手を広げずに目の届く範囲で

若竹水ようかん
「若竹水ようかん」
京都から届く竹は
色も香りも清々しい
このほか季節の和菓子や上生菓子も、最中の注文に追われない限り、数種類は店頭に並びます。

富貴草
菓銘は牡丹の異称
「富貴草」
私が最中どころか和菓子に興味のなかった友人に「江の嶋」をご馳走したところ、「可愛い、美味しい」と和菓子に惹かれ始めたエピソードを披露したところ、何度も何度も「嬉しいなあ」とご主人。

「自分の作った和菓子を食べた人が、そのお菓子に出会ったことに何らかの喜びを感じてくれることが何よりの幸せ」とのことです。むやみに手を広げないのも、今の規模を大切にして心を込めてできる範囲で作りたいという気持ちから。お菓子は作り手を反映するもの。丁寧に仕上げられた芝神明榮太樓のお菓子は、心温まる優しい味わいです。

<店データ>
「芝神明榮太樓」
所在地:東京都港区芝大門1-4-14
TEL:03-3431-2211
営業時間:9:00~19:00(土~14:00)
定休日:日曜、祭日
JR浜松町駅北口より徒歩約4分ほか
地図:芝神明榮太樓

◇予算:
「江の嶋」1個88円~
「葵玉梓」1個200円~
「芝神明もち」1篭179円
「若竹 水ようかん」1本220円
「上生菓子」1個294円ほか

【夏向きの和菓子記事】
生麩専門店の「麩まんじゅう」角山本店(築地)
【お菓子レシピ】
ひんやりとろり「冷抹茶、葛流し」
出来立てを味わう幸せ「コーヒー葛切」
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