欲求を充たす
レストランのシェフやサービスについて「彼は○○の店で修業したから……」などとよく言われる。だが、真に独創的な仕事のクオリティを上げていくためには、それはさほど重要なことではないのではないか? 肝心なのは、本人が客の欲求を読み、それを充たすような行動をとり、客と自分の満足度を吟味するかどうかではないか?春藤氏が最先端のレストランを訪れて食事をするのは、料理やサービスの形を真似るためではなく「刺激を受けるため」。近年は山本氏も同行しており、自分の料理という立場から批判的な目で見ている。レベルの高い仕事というのは「あいつがあんな風にやるなら、オレとしてはこういう風に提示する」といったオリジナリティーのせめぎ合いなのである。模倣で終わる者には、そうしたオーラも魅力も感じられない。
オレキスの料理とサービスが独特のスタイルでありながら客を魅了して止まないのは、決して偶然ではない。そもそも『orexis』はギリシャ語で『欲求』を意味する言葉である。ここでは世界最高レベルの洗練を知る料理人とソムリエが、客を満足させようと待ち受けているのである。あなたも本物そして最先端が知りたいと欲するなら、ここに来て料理とワインをじっくりと味わってみることだ。
■ OREXIS
所在地:東京都港区白金2-3-3 カームコート白金高輪1F
アクセス:南武線・白金高輪駅より徒歩3分
TEL/FAX:03-5918-8311
営業時間:ランチ 11:30~13:30(L.O.) 、ディナー 18:00~22:30(L.O.)
定休日:毎週月曜日、第2火曜日