ハンガリーの至宝


内陸部に緑色で示されたハンガリー (ウィキペディアより)
東欧の国、ハンガリーをご存知だろうか? 40年間の共産党政権時代を経て1989年に民主化され、ワイン生産には海外からの投資や新規参入が増えた。2004年にEU加盟し、比較的低コストで上質のワインが造られることから、今後さらなる発展が期待される国である。

この国の気候はおおむね大陸性で、昼夜の温度差が大きく雨が少なめなので、アロマ豊かで熟した濃厚なワインができる。ハンガリー産ワインではトカイ地方の甘口貴腐ワインが最も有名なように、生産の7割は白ワイン。いっぽうエグリ・ビカヴェール(「エゲル地方の雄牛の血」を意味する)など辛口の赤ワインも品質向上が著しい。

日本ではまだ一般消費者によく知られていないハンガリーワインだが、例年幕張で開催される食品展示会「フーデックス」では、日本に輸入されているものから未輸入まで含めてハンガリーワインを紹介する出展があり、興味深い試飲ができる。それに加えて、ハンガリーの食品をアピールするブースにはワインと合わせて食べたらぴたりと合うだろうと思うような食材が豊富である。

フーデックスでのピックサラミ試食風景

その中にあるハンガリーの大手食肉会社「ピック サラミ ハンガリー」(一般にピック・セゲド Pick Szeged とも呼ばれる)のブースで試食した、同社が製造している「ウィンターサラミ」(熟成中に表面に白カビを生やすのが特徴)などの加工品がなかなか旨かった。ここで、昨年からピック社が日本に輸入しているある特別な豚肉について話を聞くことができた。