第4章「中国茶の淹れ方と茶芸」



淹れ方が丁寧に図解されています


この章では、茶を淹れることの心構えを説いた上で、各節でそれぞれのお茶の淹れ方を説明しています。

最初の「1 西湖龍井(緑茶)」では、グラスを使った下投法によるお茶の淹れ方を説明しています。

「2 碧螺春(緑茶)」では、グラスを使った上投法に夜お茶の淹れ方を説明しています。それぞれ茶の特徴を踏まえた上で、図を使ってお茶の淹れ方が丁寧に説明されています

「3 黄山毛峰(緑茶)」では、蓋碗を使った緑茶の淹れ方が説明されています。茶を淹れる前の挨拶など、中国語での言い方も含めてお茶の淹れ方が説明されていうのは、あまり日本の中国茶の本では見かけません。

「4 安渓鉄観音(青茶)」では、工夫茶器一式を使ったが、茶器の簡単な説明とともに記載されています。ここでは聞香杯を使う方法が解説されていました。また、では、「5 茉莉花茶(再加工茶)」では、蓋碗で飲む花茶の淹れ方が説明されています。さらに「6 家庭で手軽に烏龍茶を飲む方法」では、茶壷を使った気軽に青茶の淹れ方の説明が行われています。

そして第4章の最後では「7 少数民族の飲茶風習」として、バター茶、三道茶の入れ方がコンパクトにまとめられていました。

第5章「中国茶の資格に挑戦」



中国の茶の資格などの説明


最終章の第5章では、中国の茶藝師と評茶員の資格などについて説明されています。

特に評茶の方法について多くを紙面をさいて図解されている点が興味深いです。また、茶藝師や評茶員の資格取得のポイントなども説明されていますので、これからこれらの試験にトライする方には、良いサブテキストになるのではないかと思います。



全体的に振り返ってみると、説明がコンパクトな割には、内容がぎゅっと凝縮されており、必要なポイントがおさえられていますので、初心者から一歩踏み出したい人が常に携帯して、自分の知識の整理確認をするときにはとても役に立つテキストだとおもいました。

著者の湯浅薫さんは、現在高級茶藝師・評茶員であり、また中国国際茶文化研究会栄誉理事にも就任され、お茶を楽しむための「薫東庵」を主宰されています。薫東庵は、ウエブサイトも開設されましたので、興味のある方は是非訪問してみてください。



『もっと知りたい中国茶の世界』

 著者:湯浅 薫
 発行:牧歌舎
 販売:星雲社
 定価:1,200円(税別)
 ISBN 978-4-434-11848-7 C0076




<関連リンク>

この本と『中国茶藝1』をあわせて読むことをお勧めです。

「中国茶藝師とは?」では、茶藝師の意味を説明しています。

『世界・お茶の基本』でも、お茶の入れかたの全体の流れが説明されています。

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