『中国茶藝師1』


中国茶を勉強したいと思った場合、体系的に勉強する教本はほとんど日本では発行されていませんでした。唯一、京都の棚橋 篁峰氏が発行した『中国茶文化』が、中国の教本と同じような構成で出版されていただけでした。

最近は、中国茶を学ぼうとすると、「中国茶藝師」の資格に興味を持つ方が多いのですが、その場合、そもそもどうすれば茶藝師になれるのか、どんな勉強をすればいいのか、なかなか解らないという実態もあります。

日本で茶藝師の資格を取ろうと思えば、大手中国茶専門店の講習会及び試験を受講するか、日本の茶荘や団体が企画した北京や杭州での茶藝師取得ツアーなどに参加するのが早道ですが、それでも、できればあらかじめ自分で勉強しておきたいと思う方も多いのではないでしょうか。

いままで、中国では、『茶芸師:初級技能中級技能高級』(中国労動社会保障出版)、『茶芸師:基礎知識』(中国労動社会保障出版)、『茶芸師:中級』(中国労動社会保障出版)、『学茶芸:茶芸師点津』(中原農民)、『茶之初四種』(浙江撮影出版社)など、茶藝師を取得するための教本がいくつか出版されていました。しかし、中国語での勉強はなかなかはかどりません。



茶藝師の茶芸

今回、日本華泰茶荘で中国茶を学び、茶藝師の資格を取得した「日本中国茶インストラクター協会」の方々が初級茶藝師を目指す方々をターゲットに、補助教材として『中国茶藝師1』をまとめました。

茶藝師とは

茶藝師とは、中国の国家資格です。共産主義として長くサービス業というものが存在しなかった中国では、市場経済の導入とともに、様々な産業の活性化を図ってきました。その新興策の一環として、適切なサービスの提供を確保する必要があることから、就業前に一定の準備を行う制度の整備を行ってきました。そして、これらの職業に国家資格制度を導入し、職業技術のみならず職業倫理の確保を目指すことにしたわけです。

中国に古くからある茶館に就業するマネージャーを育成するために、国家労働省と社会保障部では、「茶藝師国家職業標準」を定め、一定の資格制度を整備しました。茶藝師は、この職業倫理試験に合格すると付与される資格なのです。

現在、茶藝師には、その経験や知識に応じて、初級茶藝師(国家職業資格五級)、中級茶藝師(国家職業資格四級)、高級茶藝師(国家職業資格三級)、技師(国家職業資格二級)、高級技師(国家職業資格一級)の5つが用意されています。

日本では、この6年間で多くの方々が茶藝師の資格取得に挑戦し、多くの茶藝師が生まれています。すでに茶藝技師の資格を取得した方もいらっしゃいます。

この『中国茶藝師1』を書かれたメンバーには、茶藝技師もいらっしゃるそうです。