中国茶/中国茶の基礎知識

中国茶の分類:形状分類(2ページ目)

中国茶の分類法には、6大茶分類のほかにもいくつかあります。今回は、茶葉の形状に注目した分類を見てみましょう。

執筆者:平田 公一

尖形

尖形も、プリミティブなまま製茶してあるものをさしますが、片形茶よりも茶葉がほそく整形してあります。

見分けはなかなか難しいのですが、茶葉がまっすぐ伸びているものが尖形茶、内側にカーブを描いているのが片形茶です。

代表的な茶葉として、太平猴魁を挙げることができます。

太平猴魁


花朶形

花朶形は、ミル芽の茶葉を、製茶時に揉捻を加えず、自然の形状を生かして、[火共]青したものをさします。

白茶では、白牡丹などがこの分類に属します。

代表的な茶葉として、白牡丹、江山縁牡丹を挙げることができます。

 
白牡丹 江山緑牡丹


束形

束形は、茶葉を束ねて加工した茶葉をさします。最近あれこれ見られる工芸茶は、この分類に属します。

代表的な茶葉は縁牡丹などです。

 
錦上添花 茉莉梅花


団塊形

団塊形は、これも字そのままに、塊になっているお茶を指します。形状としては、柱形、碗形、円盤型、長方形など、さまざまな形状があります。

代表的な茶葉は普シ耳団茶や沱茶です。

 
団茶 沱茶


顆粒形

顆粒形は、いわゆる紅茶のCTCなどがコレにあたります。CTCとは、Crush (潰す)、Tear(裂く)、 Curl(丸める)の略。コロコロっとした茶葉をさします。中国茶では、海南島で作られるアッサム種の茶がCTCとして作られますが、これが顆粒形に該当します。

その他としては、即席茶(インスタント)や茶外の茶の虫糞茶など、この形に該当するのがあります。

代表的な茶葉は、海南島紅茶のCTCなどです。

 
海南島CTC紅茶 虫糞茶



<関連リンク>

中国茶は難しくない 中国茶の区分を知ろう!

中国茶の分類1:六大分類その1その2

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます