中国茶/中国茶関連情報

明茶房[Ming Cha](香港)(2ページ目)

香港には従来にない新しいスタイルを持った茶荘があります。日本にも進出し、名前を聞いたことがある人もいると思います。昨年オープンしたTea Barでオーナーにインタビューしてきました。

執筆者:平田 公一

ティーバー
「そのための方法としては、やはり若い人たちからお年寄りまで、広い範囲の人たちに、もっとお茶が美味しいことを知ってもらう必要があるわけです。一つのやり方がこのTea Barなのです。ここは買い物に来た人たちが回りに沢山いるますね。彼らはここを通るたびに、お茶が飲めるということを認識するし、ここでお茶を飲んでいる人がいれば、ちょっと喉が乾いたから私も飲んでみようかなと思う。つまり、ここは誰にでもアクセスできる開かれた場所なわけです。そして重要なのは、おいしい良質のお茶を提供すること。」

「富裕層に受け入れられるような商品コンセプトと、一般の消費者にもリーズナブルで上質の茶葉を受け入れてもらうためのコンセプト、この二つが今のMing Chaの戦略です。」そう彼は説明してくれます。

「例えばお茶にはプレミアムがつきます。誰でも入手できると言う訳ではないお茶がある。こういうお茶を、ニーズに応じてアレンジするのが、僕に役割の一つです。」こう語る彼の戦略は、従来お得意様に良いお茶を提供してきた普通の茶荘と同じように見えるのですが、彼の発想の違いは、そのような高級なお茶をアカデミー賞の受賞者の商品として提供するというようなところに現れています。

 


一方で、できる限り多くの人にお茶を浸透させることも考慮するため、このようなTea Barを展開しています。Tea Barは現在ここパシフィックプレイスとロンドンに出店されており、今後も香港を中心に数店舗展開したいとのことでした。

Tea Barには、ショップが併設されており、パッケージに入った茶葉や茶器などがリーズナブルな価格で販売されています。Tea Barでお茶を飲んだ人が、家でもおいしいお茶を飲もうとこれらの商品を購入していくのだとか。

講座の風景
このTea Barでは、関氏自ら講師となってお茶の講座が行われています。講座は全て英語。だから香港の地元の人に加え、海外から来ている人も気軽にここでお茶の勉強をすることが出来ます。「自分が飲んでいるお茶について、少しでも知ってもらえれば、より一層お茶という文化やお茶を飲むという行為自体が豊になるはずです。」とその目的を関氏は説明してくれました。

さらに、もっと広く茶文化を伝達するために、Ming Chaではインストラクターコースも併設し、指導者の訓練を行っています。日本からもインストラクター資格を取得しに行く人がいるとのこと。

もっともっと、お茶を広く一般の方にも提供したいと語る関氏。その思いは、徐々に国際的にも広がっていくに違いありません。

もし、香港へ行った際は、是非Tea Barにたちより、おいしいお茶で一服してみてください。


 ▼ 明茶房(Ming Cha)
   1 Hoi Wan Street, ChiaChem Exchange Square #703,
   Quarry Bay, Hong Kong
   http://www.mingcha.com.hk/

 ▼ Ming Cha Tea Bar
   Pacific Place, 88 Queensway,
   Admiralty, Hong Kong, Hong Kong


 Hong Kong Tea Shop & House

  三思堂

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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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