中国茶/おいしい中国茶の入れ方

中国茶、香りの世界・味わいの世界 奥深い味わいに魅せられる(3ページ目)

おいしくお茶を淹れるのは、ポイントさえ抑えればOK。さらにお茶の味わい方をマスターすれば、奥深いお茶の味わいの世界を探求できます。

執筆者:平田 公一

▼ コップで淹れる
中国の多くの地域では緑茶が飲まれています。緑茶や白茶、あるいは黄茶を飲むときに活躍するのがガラスのコップ。中国緑茶は茶葉が一つ一つ復元しますから、コップの中でゆれる茶葉も楽しめます。マグカップの場合もおんなじです。

 □ 用意するもの
    グラス(耐熱ガラス)、茶葉(3~5g)、
    小皿(蓋用)、お湯

茶葉を入れる

暖めたグラスに茶葉を入れます。(茶葉の小さなものは湯を先に入れる場合もあります。→上投法)
熱湯を注ぐ

はじめに熱湯をグラスの1/5ほど注ぎます。茶葉に湯をなじませると茶葉が沈みやすくなります。ここで、香りを十分堪能しましょう。その後、そのお茶にあった温度の湯を注ぎます。
蒸らす

グラスに蓋をしてしばらく蒸らします。香りがにげないので、おいしく淹れることができます。
出来上がり

茶葉が浮いているようなら、熱湯を少し注ぐか、息でふうっと反対側に押しやると良いでしょう。どうしても邪魔なら、浮いてる茶葉を指でとってしまうというのもOK。1/3ぐらい飲んだら再び湯をそそぐと数回楽しめます。

▼ 茶壷で淹れる
ちょっと本格的にお茶をいれてみたいなあということなら、一度は宜興の紫砂茶壷(シサチャフー)を使ってみましょう。いろんな形の茶壷がありますが、オーソドックスな淹れやすいものを選びましょう。

 □ 用意するもの
   茶壷(150cc~180ccぐらいの大きさ)、茶葉(青茶3~5g)、
   茶海、茶杯、茶船

茶器を暖める

熱い温度の湯で淹れる青茶の場合、すべての茶器を温めましょう。
茶葉を入れる

茶則などを使って茶葉を茶壷に入れます。
熱湯を注ぐ

茶壷にたっぷりの湯を注ぎます。熱を逃がさないために蓋をして、その上からも湯を注ぎ茶器自体も暖めてしまいましょう。
出来上がり

みな同じ味のお茶を楽しむことができるように茶壷からいちど茶海に茶を移します。お茶の濃度を均一にしたら、そのまま茶杯にお茶を注いでできあがり。

紅茶や黒茶も、茶壷を使って淹れることが可能です。やり方は基本的には同じですが、黒茶の場合は、まず、湯を注いだら、一度すぐにその湯を捨てましょう。洗茶(せんちゃ)といいます。黒茶以外で洗茶をする必要はあまりありませんが、これは好みで。

このほかにも、蓋碗(ガイワン)で入れる淹れ方や、中国茶器をフルセット使った工夫茶(クフウチャ)式など、さまざまな方法がありますが、それはまた中国茶サイトでご紹介します。



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