□ 黄葉特早(こうようとくそう)
「黄葉特早」は、どちらかというと茶の名前というよりも品種であると考えた方が分かりやすいかもしれません。大仏龍井と同じ、新昌県で作られるお茶ですが、特徴は、通常の龍井種よりも非常に早く茶摘のできる早生種なのです。
時には、大仏龍井の早生として出荷されますが、最近では、黄葉特早という名前そのままでも出荷されたりしています。新昌県の小将鎮や鏡嶺鎮で作られており、1999年には新昌で、この茶の茶摘みが中国で最も早い茶摘であったと記録され、人民日報でも報道されています。
新昌茶畑(左)/十里潜溪百丈岩(右)
□ 峨眉竹葉青(がびちくようせい)
他のお茶が龍井茶が作られる浙江省のお茶であったのに対し、この峨眉竹葉青は、四川省の名茶として知られています。
龍井の茶葉よりも、若干細いつくりになっていますが、龍井と同じように、殺青(さっせい)の行程で釜に押し付けるようにして製茶されるお茶なのです。
名前についている「峨眉」とは、峨眉山からとられた名前で、この山は中国四大聖山として昔から仏教徒に崇拝されてきた所です。この峨眉山の山麓の700メートルから1200メートルの高い場所でお茶が作られています。
お茶自体は新しいもので、名前は、国務省副総裁をした陳毅氏が峨眉山の寺院で茶を飲んだらとてもおいしかったので、僧侶にお茶の名前を聞いたところ、「無名」との回答があったので、「竹のように青々としている」と語ったことから付けられたそうです。
清明節前後に数日間摘まれます。茶樹としてはまだ若くて強い感じがします。若い芽を一芯一葉で摘んだ後、揉捻と釜炒りを数度繰り返すそうです。やや葉が偏平で、深い緑色をしています。龍井に煮ていますが龍井より茶葉がやや長細くなっています。
1983年には、四川省茶葉品評会金賞を受賞、また、1985年には、世界食品博覧会 ゴールドメダル受賞を受賞した非常にすぐれたお茶として知られています。
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