浙江省には、杭州の西湖龍井そっくりなお茶がいろいろと存在しています。今回の銘茶図譜、そんなお茶をPICK UPしてみました。♪

□ 大仏龍井(だいぶつろんじん)
杭州から高速道路で二時間、約130キロ東南に下がったところにある紹興市新昌(しんしょう)。この地で龍井茶が作られるようになったのは、いまから約10数年ほど前でした。新昌でも特産になるようなお茶を作って売り出したい、そう考えた新昌県は、1979年に県東郊外の西山嶺のあたりに新昌茶葉良種場を創設しました。この改良場には総面積35へクタールの茶畑があり、10数年前から龍井の改良が行われたわけです。

大佛龍井茶は2000年には6.7アールあたり100キロの生産量を上げられるようになりました。ここで作られる大仏龍井は、化学肥料と農薬の使用が禁止され、全面的に有機肥料と生物農薬を使用するオーガニックティーとして生産されています。

 
大仏龍井の茶畑と殺青風景

1998年には、中国国際茶博覧会並び貿易会で「中華文化名茶」賞を受賞し、2000年には、中国国際茶博覧会並び貿易会でも、「西山碧芽」という銘柄の大佛龍井茶が国際賞を受賞しています。

大仏龍井が作られる茶樹は、現在では伝統的な龍井種や新種の龍井43号という杭州でも使われている品種以外に「新良一号」、「新良二号」、「新良三号」など、独自に改良された品種によって生産されています。

□ 烏牛早(うぎゅうそう)
 烏牛早(うぎゅうそう)も、龍井そっくりの茶で、最近日本でもお目にかかる機会が多くなってきたお茶です。みかんで有名な浙江省温州市にある永嘉県烏牛鎮で作られており、約300年の歴史があるといわれています。

龍井に比べると約一月近く早く成長する早生品種だといわれます。そこから、「早」という名前がつけられています。通常2月上旬に発芽し、下旬には採摘され、3月には市場に出回っています。

茶畑は約3870平方メートル、年間の生産量は約300トン。ただし、最近では、紹興市新昌県にある新昌茶葉良種場(大佛龍井茶の生産をメインに行っている)でも作られています。

茶葉は一芯一葉で摘まれ、扁平に釜炒りされているお茶で、甘い蜜にも似た茶葉の香りが特徴といえます。龍井のナッティーさより甘味の強さが感じられる良いお茶です。2000年には、国際茶博覧茯国際銘茶金奨を受賞しています。

このお茶が作られている永嘉県には、とても水のきれいな楠溪江とよばれる流れがあり、名勝地となっています。

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