中国茶/おすすめの青茶・烏龍茶

青茶を知る(4) それぞれの青茶の作り方♪(5ページ目)

「青茶を知る」シリーズ第4回目。青茶と一口に言ってもいろんなお茶がありますが、その代表的なお茶を取上げて、製造方法を探ってみることにしました。青茶はこうして作られるのですぞ♪

執筆者:平田 公一

武夷岩茶

武夷岩茶は、福建省北部に連なる武夷山の岩肌で育った青茶です。環境が厳しいため、茶葉にはしっかりと養分が蓄えられ、さらに岩肌に値を張るために、ミネラルなどを吸い上げ、「岩韻(がんいん)」を呼ばれる独特の風味をかもし出す、高級なお茶です。

中でも「大紅袍(だいこうほう)」は、皇后の病気を平癒させたとして、高級官吏だけが身につけることを許されていた紅いマントを送られたことから名前がつけられたなどという伝説が残されている、中国茶の中では伝説的なお茶になっています。
岩茶はその種類が非常に多く、それぞれのお茶の持ち味を生かすために、厳密には微妙に製造工程が異なりますが、オーソドックスな岩茶の製造方法を見てみることにしましょう。


採 摘
新鮮な茶葉を一芯三~
四葉で開面摘します
日光萎凋
製茶向上の庭に茶葉が重ならない
ように広げられ日光に10~20
分ほど晒し、発酵を促進させる。
室内萎凋及び揺青
竹の笊に入れ、室内の風通し
の良い場所にしつらえられた
棚に置かれ、時々茶葉を攪拌
し、傷を付け茶葉の発酵が進
むようにする 大紅袍では、
7回ほど決められたやり方で
揺青が繰り返し行なわれる
殺 青
( 炒 青 )
240度の温度の平鍋
で炒り、発酵を止める

初 揉
熱いうちに手で揉捻する

覆 炒
再び平鍋で釜炒りをおこなう

再 揉
再び熱いうちに手で揉捻する
炒る工程と揉捻を2回繰り替
えすので、二炒二揉と呼れる

初 [火共]
100度程度の温度で10~
15分、ホイロで焙煎する

覆 [火共]
温度を下げて約1時間、再
度焙煎し、香りをつける



いろんな青茶のお話を4回に分けてお届けしました。次回以降は、白茶、黄茶、紅茶などのお話に移ることにしましょう。まだまだお届けします。「六大茶」シリーズ♪



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