武夷岩茶
武夷岩茶は、福建省北部に連なる武夷山の岩肌で育った青茶です。環境が厳しいため、茶葉にはしっかりと養分が蓄えられ、さらに岩肌に値を張るために、ミネラルなどを吸い上げ、「岩韻(がんいん)」を呼ばれる独特の風味をかもし出す、高級なお茶です。中でも「大紅袍(だいこうほう)」は、皇后の病気を平癒させたとして、高級官吏だけが身につけることを許されていた紅いマントを送られたことから名前がつけられたなどという伝説が残されている、中国茶の中では伝説的なお茶になっています。
岩茶はその種類が非常に多く、それぞれのお茶の持ち味を生かすために、厳密には微妙に製造工程が異なりますが、オーソドックスな岩茶の製造方法を見てみることにしましょう。
採 摘 |
四葉で開面摘します
↓
日光萎凋 |
ように広げられ日光に10~20
分ほど晒し、発酵を促進させる。
↓
室内萎凋及び揺青 |
の良い場所にしつらえられた
棚に置かれ、時々茶葉を攪拌
し、傷を付け茶葉の発酵が進
むようにする 大紅袍では、
7回ほど決められたやり方で
揺青が繰り返し行なわれる
↓
殺 青 ( 炒 青 ) |
で炒り、発酵を止める
↓
初 揉 |
↓
覆 炒 |
↓
再 揉 |
炒る工程と揉捻を2回繰り替
えすので、二炒二揉と呼れる
↓
初 [火共] |
15分、ホイロで焙煎する
↓
覆 [火共] |
度焙煎し、香りをつける
いろんな青茶のお話を4回に分けてお届けしました。次回以降は、白茶、黄茶、紅茶などのお話に移ることにしましょう。まだまだお届けします。「六大茶」シリーズ♪