香檳烏龍茶

香檳烏龍茶とは、台湾の烏龍茶で、非常に発酵度が高いのが特徴です。製造工程も紅茶に近い製法が組みこまれており、このお茶の特殊性が顕著です。フォルモサウーロン、オリエンタルビューティー(東方美人)として、昔から珍重されてきたお茶です。苗栗椪風烏龍茶、白毫烏龍茶など、様々な名前がついています。

このお茶の最大の特徴は、害虫の「茶葉小緑蝉(チャノミドリヒメヨコバイ)」(いわゆるウンカと呼ばれるカメムシやセミの仲間で、見た目はウスバカゲロウの小型版という感じです。)に新芽の樹液を吸われることにより、ポリフェノールオキシターゼの活性が高まり、タンニン含有量が増加するため、極めて香気に富んだ良質な茶となるという点です。ウンカが発生する6月中旬に作られるため、通常の青茶より時期的には遅く出荷されるお茶でもあります。


採 摘
新鮮な茶葉を開面摘します。
日光萎凋
(一部熱風萎凋)
製茶向上の庭に茶葉が重ならない
ように広げられ日光に10~20
分ほど晒し、発酵を促進させる。
室内萎凋及び揺青
竹の笊に入れ、室内の風通しの
良い場所にしつらえられた棚に
置かれる時々茶葉を攪拌し、傷
を付け茶葉の発酵が進むように
する。室内萎凋と揺青を繰り返
し行い、半日程室内に置かれる
殺 青
( 炒 青 )
160度~180度の機械
式の釜(ドラム式の殺青器)
に入れられ発酵を止める

烏龍茶回軟
( 静 置 )
茶葉をドラム缶等に入れて蒸ら
し、自然熱で発酵を促進させる

揉 捻
茶の表面の膜をとり包揉がし
やすいように揉捻機で揉んだ
後、パラシュートの布で茶を
包みきつく締め上げ丸くボー
ル状にして転がすように揉む

解 塊
茶の汁が染み出てくると布を広げ
て、茶が絡まらないようにほぐす

初 [火共]
一定の水分を飛ばすため
に、ベルトコンベアーの
付いた乾燥機にかけて、
一回目の乾燥をおこなう

覆 [火共]
昔は、竹の籠に入れ炭火で
乾燥されていたが、最近は
棚状になった乾燥機に入れ
水分を4~6%まで落とす

ウンカのついた芽(ウンカ芽)は、緑茶あるいは包種茶のような形では苦みが強く、浸出液の色も赤くなってしまいますが、その弱点を逆手にとって、発酵度を紅茶に近い70%程度まで上げることによって、インドのダージリン(キャッスルトンとても良く似ています。)を彷彿とさるような、香りの良いお茶を生み出したわけです。もちろんウンカを利用しますから農薬が使えません。完全無農薬のお茶として知られているお茶です。