雨中のジョギング、何がいい?

緑したたる中のジョギング、気持ちがいいものです。この快感を享受できるのは、雨を厭わず飛び出した者の特権
緑したたる中のジョギング、気持ちがいいもの。この快感を享受できるのは、雨を厭わず飛び出した者の特権
「雨=アウトドアスポーツはお休み」という先入観があります。学校の運動会は雨だと中止でしたし。皆さん、雨だとジョギングワークをお休みしていますか?

しかし、ジョギングはラグビーやサッカー、ゴルフ同様荒天でも行うスポーツです。大会が中止になるのは、落下物が生じるくらい強風が吹くとか(構造物が飛ばされるような風の中で実施された大会も数多い)、今年2008年青梅マラソンのように滑って危険なくらい雪が降るとかしないと中止になりません。私も2月ミゾレの中、ハーフマラソンを走った経験があります。冬の雨ならともかく、夏は雨だったら喜んで走りに出たいもの。晴れた夏の日射しの下を走るより、よほど気持ちよく走れます。
 
今回は慣れぬ雨の中を快適に走る、ちょっとした工夫と注意点をまとめました。

気温が下がって走るのが楽

暑い夏でも雨が降れば気温が下がります。関東地方を例に取ると晴れれば30度近くまで気温が上昇しますが、雨の日は20度以下。市民ランナーにとってちょうどいい気温です。熱射病の心配も脱水症状に陥る心配もありません。逆に、防水を怠り体を冷やしすぎる心配があるくらいです。

湿度があって呼吸が楽

ヒトの肺は湿気を好みます。湿度の少ないからっとした気候の中で激しく呼吸をするとすぐ苦しくなるのは、肺が乾燥してしまい機能が低下するからです。湿気のある空気を吸っていれば呼吸が楽になります。

ヒトは体の水分を減らすと、パフォーマンスが低下します。その補給のために汗をよくかく運動中は水分の補給を怠らないように、と常々注意されていることですが、脱水は汗や尿だけではありません。呼気(吐く息)でもかなりの水分を失います。汗の少ない冬でも脱水症状を起すのはこのためです。

乾燥して暑い中で呼吸をすれば呼気で肺の水分はどんどん失われますが、湿度があれば水分を吸気で補えるので、体が失う水分も抑えることができ、脱水症状も起きづらく体も楽なわけです。

湿度がないと感覚的に走っていて爽快感がありますが、かいた汗がすぐに蒸発して体温を下げてくれるからです。気温が高い上に湿度が高い、じめじめと蒸し暑い中でのジョギングが不快で辛くなるのは、汗をかいても湿度が高いために汗が蒸発せず体温が下がらないため。しかし、雨のせいで気温が20度近くまで下がれば、そもそも体温の上昇が少ないですし、汗をかく前に雨が体を冷やしてくれるというわけです。

雨のために集中できる おすすめはペース走

雨が降っていると、だらだらと走る気がしません。時間を決めて走るならともかく、距離を設定しているならさっさと走りきってしまおうと考えるものです。
雨音で外部の音が閉ざされるとか、視界が悪くなるために遠くに目を配ることが少なくなったり、水たまりのある足もとに気を取られるせいもあるかもしれませんが、あれこれと気が散らず、集中してトレーニングを済ませられる気がします。
この集中できる状況を利用しておすすめしたいトレーニングはビルドアップ、ペース走です。LSDは雨との対話を楽しむ走り、インターバルトレーニングは勢いがないと走りきれません。ある程度の速さを維持して走るペース走はかなり集中力のいるトレーニングです。少しストイックな気持ちに自分をおける雨中のトレーニングに、ペース走やビルドアップがぴったりでしょう。