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ゴルフクラブに弾道調整機能の波が来る2(4ページ目)

ナイキ、テーラーメイドの弾道調整機能を持ったNEWモデルの特集2回目。今回は、いいこと尽くめの弾道調整にデメリットが生まれる可能性はないか考えてみました。購入を検討中のゴルファーは必見です。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

シャフトの挿入アングル

まっすぐ挿入されている様に見えるシャフトも微妙に傾いているものがある。中にはヘッドのホーゼル穴自体が傾いているヘッドも…
ここからは少し余談です。

「SQ DYMO STR8-FIT(ストレートフィット) ドライバー」や「R9ドライバー」はすでに紹介したとおり、シャフト先端に少しだけ傾いた部分を設けて、それを利用して、弾道を変化させています。これは全く新しいコンセプトといってよいと思いますが、一方、これに近いチューンナップはずいぶん昔から普通に行われてきたこと。それがシャフトの挿入アングルを変えるチューンナップです。通常ホーゼルに対して、シャフトをまっすぐ挿入するところ、軽量で薄い部品をかますなどして、シャフトを意図した角度で挿入します。

フェース角をオープンに挿入して、フックを抑制したり、ほんの少しだけ右からシャフトを挿入して、構えたときのフェースがかぶって見えないようにしたりします。ナイキやテーラーメイドの新製品も恐らく開発段階でこうしたチューンが念頭にあったことが想像されます。

しかし、こうしたチューンは微妙な技術が必要になります。前出のようにクラブのすわりが悪くなる可能性も高く、熟練した技術の高いクラフトマンに作業してもらうのが無難。

実はヘッドにシャフトをまっすぐ挿入すること自体もそんなに簡単なことではありません。少しショッキング話ですが、そもそも市販されているゴルフクラブには、厳密にはまっすぐシャフトが挿入されていないケースが少なくありません。ガイドの経験では、ほとんどのゴルファーがまっすぐ挿入されていることを疑っていません。しかし実際には、アイアンセットの中でシャフトの挿入アングルが、番手ごとで異なっている場合もあったりします。

例えばアイアンセットにおいて、ある番手だけ曲がったり、距離がしっかり出ない場合は、ロフト角、ライ角が正しくないこととともに、シャフトの挿入が他の番手と異なっている可能性があります。

ガイドとしては、あまり神経質になるのもゴルフに悪影響を与えると思いますが、特にアイアンの場合はスコアメイクの大きな障害になる可能性もあります。番手ごとの距離、方向性に疑問を感じた場合は、クラブを疑ってみたほうが良い場合は多いのです。

こうした問題に対応できるゴルフショップが近所にない場合も多いのは、困ったところです。インターネットなどを駆使して、相談できるところを見つけたいものです。



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