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ゴルフクラブに弾道調整機能の波が来る2(3ページ目)

ナイキ、テーラーメイドの弾道調整機能を持ったNEWモデルの特集2回目。今回は、いいこと尽くめの弾道調整にデメリットが生まれる可能性はないか考えてみました。購入を検討中のゴルファーは必見です。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

ソールのすわり方も変わる?

弾道調整機能「FCT」を搭載した画期的な「R9 フェアウェイウッド」
もっともガイドが気になる点は、ソールのいわゆる“すわり”です。構えたときにヘッドがぴたっと止まると「すわりの良いヘッドだ」などと形容され、ゴルファーの心理面にも影響するクラブの重要な点を位置づけられます。

少し難しい話になりますが、3次元で構成されているクラブヘッドはフェース角を可変すると、一緒にロフト角やライ角も変化します。例えば、フェース角をオープンにするとロフト角は小さくなります。したがって、ニュートラルなポジションから変更するたびにソールの接地方、 “すわり”が変わってきます。常識的にいって、1度以上の変化があるチューニングで同じようにソールが接地することはありえません。

「R9 フェアウェイウッド」のソール形状。1度以上の傾きが生まれることで、接地の感触が変わる可能性がある
すわりの違いは、ティーアップするドライバーよりもソールの接地が重要なFWにおいて、より問題になるでしょう。設置感や抜けの感触は、調整ポジションによって微妙に変わってくることが予測されます。

ナイキゴルフ、テーラーメイド双方に、この点について質問したところ、両社とも「設計段階で弾道調整を行うことを想定して、ヘッド開発を行ったため、どのポジションですわりが良くなるようになっている」とのことでした。ひとまずは安心といったところですが、発売後のゴルファーの使用感などが気になるところです。

09年のNEWモデルは、大手ゴルフメーカーでは一通りラインナップされたようですが、今後追随するメーカー、他のコンセプトで同様の弾道調整の効果を持つクラブが登場する可能性もあります。弾道調整は09年のゴルフクラブのキーワードになる予感。今後も目が離せません。

>>次は、シャフトの挿入アングルについて>>
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