DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

初音ミク風な歌うフリーウェア,AquesTone(4ページ目)

データ入力によって自由にボーカルに歌わせることができるのは、初音ミクなどのVocaloidだけではありません。フリーウェアでVocaloidに負けない実力を持つAquesToneを紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

カッコ表記で歌詞の表現力アップ

AquesTone
歌詞を半角カッコでくくることで、ボーカルの表現力をあげることができる
さらに、Vocaloidにはない、強力な機能もあります。

たとえば、1つの音符に2文字が割り当てられている歌の場合、Vocaloidでは2つの音符に区切ってスラーでつなげる形で表現する必要があります。それに対し、AquesToneではうまく表現方法が用意されています。それが半角カッコ表記です。

図のようにカッコ表記をすると、ノートオフ時に歌わせることができます。たとえば一つの音符に「ウン」「メイ」と複数の音節が割り当てられている場合、キーを押したときに「ウ」を、離したときに「ン」を発声させることができるのです。半角カッコ内の音節数は複数指定可能ですので、「サ(ム)シ(ング)」のような英語っぽい発声も可能です。


レガートとスタッカートによる演奏法

AquesTone
レガートで演奏すると、歌詞が連続して発音される
さらに、レガートで弾くか、スタッカートで弾くかによっても、歌い方が変わってきます。

図のように、レガートで引いた場合は、一つ一つの音がつながっていきます。それに対し、スタッカートの場合は、キーを離した後音が減衰していき、次のキーが弾かれると、また次のキーが弾かれると大きな歌声が鳴るようになっているのです。


AquesTone
スタッカートで演奏すると、ノートオフ後、音が減衰する
そのほかにも「音程ゲート機能」というある指定した音程が演奏されるまで、次に進まない機能など、いろいろな機能があり、ユーザーとしては工夫することで、表現力をさらに上げていくことが可能なのです。

無料でダウンロードできるフリーウェアですから、まずは一度試してみてはいかがでしょうか?


【関連リンク】
AquesTone
藤本健のDigital Audio Laboratory
 ~第341回:アクエスト、フリーの歌うソフト「Aques Tune」


【関連記事】
「初音ミク」と「がくっぽいど」の関係
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