DTM・デジタルレコーディング/オーディオインターフェイス

2014年秋の最新オーディオインターフェイス

DTMにおいて要となるハードウェアがオーディオインターフェイスです。この秋も各メーカーからいろいろな機材が発表されているので、気になる機材を3メーカー・4製品ピックアップしてみましょう。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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Rolandが出した、再生専用超小型オーディオIF、MobileUA

MobileUA

手のひらにのる、コンパクトなMobileUA

まず最初に紹介するのはRolandが発表した、超小型のオーディオインターフェイス、MobileUAです。普通、オーディオインターフェイスというと、小さいものでもお弁当箱程度のサイズとなりますが、今回発表されたMobileUAは手のひらに乗る、とっても小さいもので、パッと見は小型のヘッドホンアンプ、といった感じのものです。

実際のところ、ヘッドホンアンプの仲間といってもいい存在であり、オーディオインターフェイスと言いつつも再生専用で、レコーディングはできません。またPCMだけでなくDSDにも対応するとのことで、「ついにRolandがオーディオ業界へ進出か!?」とも思ったのですが、そういうわけではないようです。

「ターゲットは基本的に今まで通り、ミュージシャンやDTMユーザーです」とRolandの担当者。電車での移動中や旅行先でもいい音でチェックしたいという場合を想定しているのだとか。ユニークなのは、ステレオで独立2系統、計4chの音が出せるという点。単にモニターするだけでなくDJ用途でも利用できそうですよね。

しかし、最大のポイントはこのMobileUAがDUO-CAPTURE EXやQUAD-CAPTUREなどの既存製品より高音質である、という点です。「S1LKi(シルキー)」という技術を搭載し、内部的に1bitオーディオにして音質を大幅に向上させているんですよね。発売は11月とのことですが、先日、量産前の機材を試聴したところ、S1LKi(シルキー)を利用して1bit化した場合とそうでない場合で、明らかに音質が変わって面白かったですよ。

DTMユーザーだけでなく、オーディオマニアにもウケる機材となりそうです。

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