DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

「初音ミク」と「がくっぽいど」の関係

Gacktの声をベースに開発されたボーカル生成ソフト、「がくっぽいど」。これは大ヒットとなった「初音ミク」とどのような関係にあり、両方ともインストールするとどうなるのでしょうか? 実際に試してみました。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

「初音ミク」と「がくっぽいど」の関係

Gacktの声をベースに開発されたボーカル生成ソフト、「がくっぽいど」。これは大ヒットとなった「初音ミク」とどのような関係にあり、両方ともインストールするとどうなるのでしょうか? 実際に試してみました。

「がくっぽいど」はVocaloid2ベースのソフト

がくっぽいど
Gacktの声を元に仕立て上げたバーチャル・ボーカル生成ソフト、「がくっぽいど」
2008年7月に発売された、「がくっぽいど」というソフトをご存知ですか?

これは、Singer Song WriterやSound it!などでお馴染みの大阪のソフトハウス、インターネット社が発売したWindows用のバーチャル・ボーカル生成ソフトです。これはYAMAHAが開発したボーカル合成エンジン、Vocaloid2を使ったソフトウェアであり、ボーカルの音声データにはGacktの声をサンプリングしたものが用いられています。

そのため、メロディーと歌詞を入力すれば、Gacktっぽい歌声が簡単に生成できるというわけなのです。

価格はオープン価格となっていますが、実売価格が19,000円前後となっています。


発売元は違うけれど、同じソフトなの?

がくっぽいど
「がくっぽいど」は、あの「初音ミク」とも同じVocaloid2をベースに作られている
Vocaloid2ということは、クリプトン・フューチャー・メディアが発売している、あの「初音ミク」や「鏡音リン・レン」と同じなの? と思う人もいるでしょう。そう、結論から言ってしまうと同じです。

確かにインターネットとクリプトン・フューチャー・メディアと発売元の会社は異なるものの、ともにYAMAHAが開発したVocaloid2エンジンを採用しているという意味では同じです。初音ミクなどを使ったことがある方ならご存知のとおり、これはVocaloid2 Editorというソフトを起動してデータを入力していくソフトであり、エンジンというよりも画面のデザインから使い勝手まですべてYAMAHAのソフトウェアなのです。

では、クリプトン・フューチャー・メディアやインターネットが何をしているのかというと、誰の声をサンプリングするかの企画を決めるとともに、実際にサンプリング(レコーディング)作業を行った上で、それをデータ化して、パッケージ化しているわけなのです。
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