DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

初音ミク風な歌うフリーウェア,AquesTone(3ページ目)

データ入力によって自由にボーカルに歌わせることができるのは、初音ミクなどのVocaloidだけではありません。フリーウェアでVocaloidに負けない実力を持つAquesToneを紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

女性ボーカル、男性ボーカルの切り替えも可能

AquesTone
AquesToneには女性ボーカルと男性ボーカルがそれぞれ2種類ずつ収録されており、簡単に切り替えることができる
また、AquesToneのすごいのは、女性ボーカルと男性ボーカルの切り替えが可能という点です。

Vocaloidを使ったことのある方なら分かるように、初音ミクは初音ミクの声のデータが、鏡音リン・レンはリンとレンの声のデータが入っており、複数のパッケージをインストールすることによって、声を使い分けることが可能になります。男性ボーカルを使いたい場合にはメーカーは異なるものの、がくっぽいどをインストールすることで切り替えが可能になります。

それに対し、AquesToneには女性ボーカルと男性ボーカルの両方のデータが予め入っており、自在に切り替えることが可能です。また、ビブラートのかかった女性ボーカル、ビブラートのかかった男性ボーカルもあり、結果として4つのデータを使い分けることができるようになっているのです。

また、Vocaloidとは発音方式が異なるため、とにかくファイルサイズが小さいのが特徴。Vocaloidの場合、複数のデータをインストールすれば数GB程度になるのに対してAquesToneは4つのデータが入っているのに、たったの600KB。数万分の一のファイルサイズというのは画期的なことです。


シンセサイザ同様、声質もいじれる

AquesTone
パラメータをいじることでハスキー度合いや明瞭度合いなどを変化させることができる
女性ボーカル、男性ボーカルの切り替えだけでなく、自分の好みの声質、音色をコントロールできるのもAquesToneの大きな特徴です。

パネルを見ると分かるとおり、7種類のパラメータが用意されているのですが、中えも使えるのがHuskyというパラメータ。その名前のとおり、ハスキーさをコントロールするもので、結構声の雰囲気が変わります。

これ以外にもResonanceの調整で明瞭さが変化したり、Vibrate Freqでビブラートの周波数を調整するなど、適当に調整しても、それなりの音を作ることができます。
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