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エンジニアの自宅スタジオ訪問~阿部哲也氏(4ページ目)

元ル・クプルの藤田恵美さんなど、最近はサラウンドのレコーディングを手がける阿部哲也さん。その阿部さんがミックス作業を行っているという自宅のスタジオに訪問してみました。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

電源管理をしっかりし、クロックジェネレータを利用

阿部哲也さん
高級A/D、dCS-900が無造作に置かれ、単なるクロックジェネレーターとして使われている
--肝心のミックスのシステム環境をお伺いしていませんでした。
阿部:ミックス環境としてはMacProの8Coreのものを本体とし、ここにMOTU 1296をI/Oとして使っています。DAWとしてはDigital Performerを用いて作業しています。また、クロックはクロックジェネレーターから供給しており、dCS-900というものを用いています。実はこれ、本当はA/Dコンバータなんですが、A/Dとしてはまったく使っておらず、単なるクロックジェネレーターにしているんです。


阿部哲也さん
机の下には電源をアナログ系とデジタル系に分離するトランスが置かれている
--ずいぶんもったいないというか、贅沢な使い方ですよね。電源の管理はどうされているんですか?
阿部:電源もいろいろと試してきましたが、やはりアナログとデジタルは完全に分離しています。机の下を見ていただくとわかるように、トランスを使ってPC関連やスイッチング電源などとアナログ系を分け、ループしないようにしています。こうすることで、かなりクリアなサウンドが作れています。

--ありがとうございました。

-・-・-・-・-
阿部哲也さん
モニター環境で聴くサラウンド・サウンドは、これまでに聴いたことのないリアルで迫力あるサウンドを味わえる
このCAPA3 Studioで実際に制作中のサラウンド・サウンドを聴かせてもらいましたが、かなり感激できるものでした。ニアフィールド・モニター環境でのサラウンドは初体験でしたが、いわゆるリスニングルームとはまったく違うリアルなサウンド。無理だとは思うものの、いつかあんな音が自分の家で再現できたらいいな、と思ったのでした。


【関連サイト】
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