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【新製品レポート】 新音源SD-90の実力と互換性

エディロールから発売された新音源SD-90。最近、各社ともDTM音源の新製品が少ない中、久々の登場ですが、このSD-90はどれだけの実力があり、既存の音源との互換性はどうなのでしょうか?

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

■およそ2年ぶりに登場したDTM音源はオーディオ機能付き

すでにご存じの方も多いと思いますが、先日エディロール(ローランドのDTMブランド)から新しいDTM音源、SD-90が発売されました。価格はオープンプライスとなっているものの、市場価格は92,000円前後とこの手の音源としてはかなり高めの設定となっています。

DTM音源はローランドのSC-8850、ヤマハのMU2000以来製品がなく、DTM業界においては約2年ぶりの新製品といえます。もっともSC-8820やMU500など下位に位置付けられる製品はありましたが、上級機種がなかなかなく、さびしい思いをしていたところ、ようやくの登場という感じです。

ローランドはこれまでGS音源としてSC-55以来SC-8850まで、頭にSCが付くサウンド・キャンバス・シリーズで展開してきましたが、今回の製品はSD-90となっており、そのシリーズ名もサウンド・キャンバスではなく、オーディオ・キャンバスとなり、大きく変わっています。

実は、このSD-90の前にSC-D70という製品があり、SD-90はSC-D70の後継でありながら、大幅に機能アップしたという製品です。この2機種の共通点はともにUSB接続であり、MIDI音源としてのほかに、オーディオも扱えるということ。

つまり、単にMIDIデータを演奏するだけでなくボーカルなども同時に利用できるのです。ハードディスクレコーディングが広まってきた現在、こうした音源は非常に強力であり、別途オーディオカードなどを用意しなくていいぶん、とても楽です。

ちなみにSD-90のオーディオインターフェイスの性能としては録音、再生ともに1系統のステレオで、サンプリングビット数は16/24bit、サンプリングレートは44.1/48kHzとなっています。また、SONARで扱われるWDMドライバ、またCubaseVSTをはじめとする多くのオーディオソフトで扱われるASIO2.0ドライバに対応しています。
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