DTM・デジタルレコーディング/DTM・デジタルレコーディング関連情報

エンジニアの自宅スタジオ訪問~阿部哲也氏(3ページ目)

元ル・クプルの藤田恵美さんなど、最近はサラウンドのレコーディングを手がける阿部哲也さん。その阿部さんがミックス作業を行っているという自宅のスタジオに訪問してみました。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

藤田恵美さんの作品作りをキッカケに5chに

阿部哲也さん
当初ステレオ2ch用のスタジオだったのが、現在はサラウンドのスタジオに
--そのステレオ2chのスタジオから、このサラウンドのスタジオになったのは、やはり藤田恵美さんの「camomile Best Audio」からですか?
阿部:その通りです。国内でサラウンドを手がけているエンジニアはほとんどいないし、そのためのスタジオというものもごくわずかです。そのため、CAPA3 Studioを5ch対応する必要があったのです。

--以前、伺ったお話では、阿部さんの自宅に「かないまる」ことソニーの金井隆さんが、機材のチューニングをしてくれたとか……。
阿部:ええ、金井さんには、いかにして「鳴る環境を作るか」という点で本当にいろいろと教えてもらいました。木の種類だったり、スタンドだったり……。当初は、SACDプレイヤーとしてPlayStation3、アンプにSONY TA-DA3200ESという組み合わせでした。

スタジオは作りながら、使いながらチューニング

阿部哲也さん
CDプレイヤー、SACDプレイヤーなどを接続するアンプにはアキュフェーズのCX-260を採用
--現在は、機材の構成も変わってきていますね?
阿部:当初は、金井さんのお勧めを元に、システムを構築しましたが、その後やはり自分でも研究するようになり、チューニングしたり、機材を交換したりしてきました。たとえばCDプレイヤーは金井さん設計のSONY CDP-R3というものを、そしてアンプはいろいろ試した結果、アキュフェーズのCX-260というものを導入しました。とにかく、スタジオを作りながら、チューニングをし続けている感じですね。

--そういえば、KRKのV8は5本ありますが、サブウーファーは?
阿部:一応、サブウーファーは置いていますが、最近はこれは使わず、5chで音を作っています。この方が聴く環境によっての音のばらつきが少ないですからね。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます