正目と逆目の使い分けが肝心!
向かって左側が正目、右側が逆目でブラッシングしたものです。この差こそ起毛系レザーの一番の醍醐味! |
いままでブラッシングの道具について書いてきましたが、肝心なことを書き忘れていました。そう、「毛の方向性」についてです。この知識の有無で、この種の革のケアに決定的な差が出てしまうと言っても過言ではありません。
- 正目:毛並みを寝かせている状態。色合いが白んで見えます。
- 逆目:毛並みを立たせている状態。色合いが黒ずんで見えます。
「まず逆目で汚れ・ホコリを取り出し、次に正目で毛並みを合わせる」
が原則です。それが無事終わったら、お好みの方向で仕上げて下さい。
いかがでしたでしょうか? 先にも書きましたが、起毛レザーに用いるブラシは典型的な適材適所。使い方次第ではせっかくの革の風合いが台無しになったり、逆に個性が表現し切れないケースも出てまいります。今皆さんがお手持ちの靴は現状どのようになっているか、まずそこからチェックされて、ブラシも上手に使い分けて下さい。
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