ローズ・オットー
(Rosa damascena)バラ科の木本
花を水蒸気蒸留して採油
純愛と女性らしさの象徴である「ローズ」は、アジア原産のバラ目バラ科バラ属のお花。古くから薬効があるといわれ、摘みたての花びらはお茶、お酒、ジャム類などに使われてきました。ローズは栽培種を含めると数多くの種類がありますが、アロマテラピーではダマスクローズが使われます。これはもっとも芳香の強い品種で精油や世界の香水メーカー用に栽培されています。ローズのエッセンシャルオイルは非常に高価で、1mlで数万円もします!これはたくさんの花びらからごく少量しかエッセンシャルオイルが採れないからです。
ローズ・オットーのアロマ効果
ジャパニーズローズといえばハマナス。意外とアジアに馴染みがある植物。 |
心理的な面では抗ウツ作用が期待できるといわれます。情緒を安定させ気持ちを前向きにするとか。産後ウツなどにもオススメです。なんとなく悲しいときにはローズの香りが心を慰めてくれます。
◆ガイドからひとこと提案
ローズは非常に強く香ります。最初から量を多く入れすぎると他の香りが負けてしまうほど。ですが1本でかなり完成された香りなので他のものと混ぜなくてもOKです!落ち込み気味の日などはハンカチに1滴落としてお出かけしましょう。通勤途中やデスクでもローズの香りが心を明るくしてくれます。
◆ローズのエッセンシャルオイルにまつわることがら
(1)ローズのエッセンシャルオイルは低温の場所ではビンの中で固まってしまいます。両手のひらの中でビンをころころ転がしていると次第に溶けてきます。
(2)ローズのうしろについている「オットー」というのは「水蒸気蒸留法」でとったエッセンシャルオイルを示す言葉です。ちなみによく見かける「ローズ・アブソリュート」は「溶剤抽出法」で採られたもの。
参考文献
『アロマテラピー検定テキスト1級』(社団法人日本アロマ環境協会)
『ハーブの写真図鑑』レスリー・ブレムネス(日本ヴォーグ社)