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どこで買うか、誰から買うか? 婚約指輪の選び方 -1(2ページ目)

長らくお待たせしました! これより7回集中連載で、エンゲージリングの“わたし流”選び方をご指南します。指輪入門の基礎の基礎、まず最初はショップ選びからスタート。

執筆者:本間 恵子

■どこで買うか、誰から買うか

選択肢はいろいろあります。まず、歴史あるインターナショナルジュエラーで買う。あるいは、一般の宝石店や百貨店で買う。最近よくある、婚約指輪用のダイヤモンドだけを取り揃えたブライダル専門店で買うという手もありますね。どこで買うにしろ、これだけはいえます。「アフターケアを期待できない店では買うな」。

婚約指輪を購入する店とのつきあいは「買ったらそれっきり」ではありません。長く使っていくうちに指輪のメンテナンスが必要になる機会は、後で必ずあります。洗浄したい、サイズを直したい、石の留めがゆるんでいるのを直したい、キズがついた指輪を磨き直したい、リフォームしたい……などのときは、購入したお店に頼むのが鉄則。他の店に持ち込んでも、責任が持てないなどの理由で、多くは断られてしまうでしょう。アフターケアはお店側にとって、手間もコストも、ときにはリスクもかかるものですから。

無店舗や仮店舗、レンタル店舗(例えば週末だけその場所を借りて営業しているとか)などの場合は、いくら値段が安くても、この点に不安が残ります。次に行ったとき、そこに店があるとは限らないからです。逆に、同じ場所で長くビジネスを続けている店なら、それなりの信頼をすでに築き上げてきているでしょう。

ブランドもの、そうでないものを問わず、指輪にメーカーや販売店の刻印が入っていることも、大きな意味を持ちます。刻印があれば、メーカーが存続しているかぎり、保証書がなくてもアフターケアはいつでも受けられます。製品に刻印を入れることは、「この品についてずっと責任を持ちます、安心してお使いください」というメーカーや販売店の真摯な態度の表れでもあるのです。

また、もしもわたし自身がこれから婚約指輪を買うとするなら、ブライダルダイヤモンド専門店には行かないでしょう。前にも書いたとおり、「買ったらそれっきり」のつきあいにはしたくないのです。結婚するまでだけでなく、人生の節目の折々にジュエリーを購入したいとき、いつでも頼りになる店で購入したいと思うからです。

さらに、指輪も品定めしますが、店員も品定めします。最近では年かさの販売員よりも、同年代の若い販売員のほうが好まれるようですが、わたしは逆。宝石のプロとじっくり相談しながら購入したいのです。販売のプロには若くてもなれますが、宝石のプロになるにはやはり経験と熟練が必要です。こちらの質問に答える態度に自信がみなぎり、自分の仕事に愛着と誇りを持っている人なら、安心して指輪を見立ててもらえます。

わたしはよく店頭で「せっかく来ましたから、何かご自慢の品を見せていただけませんか? 勉強のために」と言ってみます。こういうとき、奥からうれしそうに秘蔵の宝石などを持ってきて、その美しさについてとくとくと語り始め、ほめるとますますとまらなくなる販売員がいます。こういう、宝石が好きで好きで仕方がないような人は、信頼に足るアドバイスをしてくれるものです。

避けた方がいいのは、即決を強引にすすめる店。こういう店の販売員には、たいていきついノルマが課せられているのでしょうね。売れてしまったら二度と同じ石は揃いませんよ、というのはありがちなセールストーク。他店と比べてみる余地があると思ったら、即決はきっぱり断りましょう。

 

INDEX

■どこで買うか、誰から買うか
■□似合うデザインとはどんなもの?
■□□ブランドものを買う意味は
■□□□オーダーメイドで指輪を仕立てる
■□□□□ダイヤモンド選びの優先順位
■□□□□□婚約指輪はダイヤモンドでなければだめ?
■□□□□□□婚約指輪は買わなくてもいい?

 

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