■似合うデザインとはどんなもの?

意外なことと思われるかもしれませんが、婚約指輪は「似合う・似合わない」とは無関係です。おしゃれのために身に着けるジュエリーではないからです。

婚約指輪や結婚指輪はふたりにとってのメモリアル(記念碑)であり、そこには出逢いや、ふたりで過ごした日々の想い出が凝縮されています。だから指輪に日付や名前を刻んで生涯愛用するのであり、決して自分をきれいに見せるため、人にアピールするために着けるのではありません。婚約指輪は純粋にふたりのためだけにある、追憶そのもののジュエリーなのです。

アメリカ人はよく、ジーンズやTシャツに大きな立て爪のダイヤモンドリングを着け、そのままショッピングセンターに行ったりします。あなたはこれを「似合わない」「コーディネイトがちぐはぐ」と思うでしょうか? でも、いいのです。彼女はおしゃれをするためにダイヤモンドを着けているのではなく、常に家族の愛情とともにあるために着けているのですから。

また、華やかな席で出会った人のくすり指に、ごく控えめな婚約指輪がはめられていたとします。あなたはそれを「似合わない」「不釣り合いだ」と感じるでしょうか? でも、そんなことは、全くどうでもいいことなのです。その指輪に秘められた美しい想い出は、当人にとってはかけがえのないものなのですから。口に出して似合わないと言ったり、笑ったりしてはいけません。婚約指輪の本質を理解するだけの教養がない人と思われてしまいます。

もちろん、まったくデザインのことを気にせずに買っていい、と言っているのではありませんよ。自分に似合っていると思えるからこそ、ずっと指輪を着けていたくなるわけですから。

似合うデザイン、好きなデザインを見つけるポイントは、試着するときにあります。くすり指に着けてみたら、小さな鏡に映してみるだけでなく、なるべく大きな鏡に全身を映し、近くに寄ったり遠ざかったり、顔の付近に左手を持っていったり離したりしてみましょう。大きすぎると思ったリングが、鏡で見ると意外にほどよかったり、似合うはずと思っていたデザインが、なぜか顔に映えなかったり。手元だけ見るのとは全く違った視点で、リングの存在感やダイヤモンドの輝きぶりをチェックできます。ジュエリーのことをよくわかっている店なら、きっと全身用の大きな鏡を備えているはずなので、鏡も店選びのひとつの目安になるかもしれませんね。

 

INDEX

どこで買うか、誰から買うか
■□似合うデザインとはどんなもの?
■□□ブランドものを買う意味は
■□□□オーダーメイドで指輪を仕立てる
■□□□□ダイヤモンド選びの優先順位
■□□□□□婚約指輪はダイヤモンドでなければだめ?
■□□□□□□婚約指輪は買わなくてもいい?

 

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