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婚約指輪はダイヤモンドでなければだめ? 婚約指輪の選び方 -6

「ダイヤモンドは永遠の輝き」。それはそうなんですが、ダイヤモンド以外の宝石を婚約指輪にするというのも、選択肢に入れてみては? 指輪選びが楽しくなること、うけあいです。

執筆者:本間 恵子

■婚約指輪はダイヤモンドでなければだめ?

そんなことはありません。ダイヤモンドは古くから婚約指輪に使われてきましたが、ポピュラーになったのは、ダイヤモンドが豊富に採れ始めた19世紀の後半からでしょう。日本ではご存じのように、デビアスの絶妙な宣伝によって、婚約指輪の代名詞のような位置を占め続けています。

ダイヤモンドは確かに輝きがすばらしいし、色がないのでどんな服にもあわせやすく、その透明感は、ピュアな花嫁の気持ちにぴったりです。しかし、ダイヤモンド以外の宝石にも選択範囲を広げると、ずっと豊かで個性的な婚約指輪選びができると思うのです。

ちょっと例を挙げてみましょう。ロンドンの《ガラード》が作った故ダイアナ妃の婚約指輪は、スリランカ産のブルーサファイアをあしらったものでした。ジャクリーン・ケネディは、婚約指輪を《ヴァン クリーフ&アーペル》にオーダーしましたが、これはエメラルドとダイヤモンドを組み合わせたデザインでした。

わたしの知人には、パリの《ブシュロン》で澄んだ青色のサファイアを選んだ人がいます。花嫁に幸せをもたらすとされる“サムシングブルー”にちなんだ選択です。また、別の友人は《ミキモト》の美しい真珠をくすり指にしていました。ふたりの出逢いのきっかけが“海”だったからなのだそうです。

じつはわたしの婚約指輪も、ダイヤモンドではありません。夫が旅行先でわたしへのおみやげとして買ってきてくれたガーネットを、指輪に仕立てました。ごく安価な石なのですが、周りに上質なダイヤモンドをあしらったので、けっこう見栄えがするようになりました。

このように、ふたりの出逢いの思い出や、好きな色、ちょっとしたこだわりを宝石に置き換えることで、他人とはひと味違うスペシャルな指輪を手に入れることができるのです。こうした思い入れのある指輪なら、結婚後もタンスの奥にしまいっぱなしになることはありません。ダイヤモンドにこだわりすぎることなく、好きな宝石を選ぶ花嫁たちも、最近では少しずつ増えてきているようです。

 

INDEX

どこで買うか、誰から買うか
■□似合うデザインとはどんなもの?
■□□ブランドものを買う意味は
■□□□オーダーメイドで指輪を仕立てる
■□□□□ダイヤモンド選びの優先順位
■□□□□□婚約指輪はダイヤモンドでなければだめ?
■□□□□□□婚約指輪は買わなくてもいい?

 

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