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エディ・スリマンがまたやってくれました! ディオール オム初の本格腕時計

出る出るとウワサだけはあったものの、なかなかお披露目されなかった《ディオール オム》初のウォッチコレクションが、ついに日本上陸。エル・プリメロを搭載した限定モデルはファン垂涎の的!

執筆者:本間 恵子

出る出るとウワサだけは今年の春からあったものの、なかなかお披露目されなかった《ディオール オム》初のウォッチコレクションが、この秋ついに日本上陸。発表のタイミングとしては、腕時計のパリコレともいえる4月のバーゼルフェアがベストだったはずなのに、ディオールのブースではプロトタイプさえ影も形もナシ。きっとエディ・スリマンが、こだわりまくって試行錯誤してたから間に合わなかったんじゃないでしょうか。

今回のコレクションは、名づけて「シフル・ルージュ」。フランス語で赤い数字という意味だけれど、その理由は腕時計を見ればすぐに理解できます。いかにもエディらしいすっきりとしたデザインの効かせ色になっているのは“赤”。クロノグラフのプッシュボタンだけでなく、日付表示の数字も“赤”。この色はなんたって、ディオール オムのキーカラーなのです。

 

ディオール オム「シフル・ルージュ」画像1 ディオール オム「シフル・ルージュ」画像2
▲ディオール オム「シフル・ルージュ」
左:「A02」自動巻きクロノグラフ/ステンレススティール/5気圧防水
/ケース径38mm/シースルーケースバック ¥420,000。
右:「A03」自動巻き/ステンレススティール/5気圧防水
/ケース径36mm/シースルーケースバック ¥241,500。
ムーブメントは、ともにETA。ブラックとシルバーの2種類の文字盤があり、
A03にはホワイト文字盤もある。2004年10月発売予定。

 

不思議なのは、微妙に左右非対称になっているケースの形。プッシュボタンの形もひとつずつ違うし、ケース背面シースルーのガラスはなんだか黒っぽい。一見シンプルなようでも、実はあちこちにエディの遊び心が見え隠れしています。

2000年からディオール オムのクリエイティブディレクターをつとめるエディ・スリマンは、ほっそりとしたミニマルな服でブランドのアイデンティティを築き上げてきた実力派。彼の服を着たいがために、あのカール・ラガーフェルド御大が42kgのダイエットを断行したのは有名な話だし、ニコール・キッドマンたち女性セレブもディオール オムが大好き。ユニセックスな感覚で着られるエディの服と、このウォッチコレクションは、やはり共通したニュアンスを感じさせます。こうしたスターデザイナーによる世界観の表現って、ライセンス生産の製品には絶対にない魅力がありますよね。

 

ディオール オム「シフル・ルージュ」画像3
▲ディオール オム「シフル・ルージュ」
「I01」COSC認定自動巻きクロノグラフ/ステンレススティール/5気圧防水
/ケース径38mm/シースルーケースバック ¥1,312,500。
エル・プリメロをベースにした「キャリバー イリダクティブル」を使用。
ケースバックにシリアルナンバーとダイヤモンド1石入り。
ブラック文字盤とシルバー文字盤それぞれ150本ずつ、
計300本の限定生産。2004年10月発売予定。

 

男は外見じゃないよナカミだよ、という御仁もさあお立ち会い。「シフル・ルージュ」には、かの《ゼニス》の名作ムーブメントが入った限定モデルもあるんです。毎時3万6000振動、COSC認定※※の最高峰クロノグラフ「エル・プリメロ」を特別にカスタマイズしたキャリバーを搭載しているというから、機械式ウォッチのエンスーにとってもかなり惹かれるものがあるはず。クリスチャン ディオールとゼニスは同じLVMHグループ傘下にあるため、この夢のコラボが実現したというわけです。

今回発表されたのは全7型で、すべてスイスメイドの機械式。パリのロワイヤル通りにオープンしたばかりのディオール ブティックでは9月から、日本では10月から販売予定。わたしとしてはレザーストラップのモデルがあったらいいなと思うんですが、それは次回のお楽しみというところでしょうか。

 

※振動数が高いほど精度が上がる。一般的なムーブメントは1万8000振動、2万1000振動、または2万8800振動。
※※スイス公式クロノメーター検査協会の精度検査にパスしたことを指す。時計1本1本に証明書が付く。

 

■お問い合わせは、LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン
クリスチャン ディオール ディヴィジョン 電話03-3263-9639
webサイトは、www.dior.com

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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