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映画 新着記事一覧(77ページ目)
展開の予測がついても、引き込まれてしまう「秋日和」
小津安二郎監督の作品は、タイトルどころかストーリーまでどれもそっくりで、展開の予測がほとんどつきます。しかし、それでもぐいぐいと小津ワールドに引き込まれてしまうのです。その理由のひとつは、人物の座像が収まるくらいの動かないショットが多いこと。観ているうちにいつの間にか、自分も座卓を囲んで談話に混ぜてもらっているような心地になります。
口コミでおすすめのファミリー映画(邦画)投稿記事人間の業や宿命を描いた文芸大作「飢餓海峡」
水上勉の同名推理小説「飢餓海峡」を内田吐夢監督が映画化。喜劇俳優として活躍してきた伴淳三郎の、それまでとは一転したシリアスな演技が光ります。真面目で執念深く枯れた演技は非常に重厚で、男優助演賞を受賞するなど高い評価を受けました。全く退屈させない無駄のないカットの連続。人間の業や宿命を描いたとてつもない力を持った文芸大作です。
口コミでおすすめの文芸映画(邦画)投稿記事大学病院の渦巻く欲望を映像化「白い巨塔」
原作はノンフィクションとフィクションを融合した社会派小説で知られる山崎豊子。映画化された時点で原作が未完だったこともあり、最終的に悪が勝つという結末となりました。モノクロの画面も医師界を重々しく表現していて効果的。後に映画版とほぼ同じキャストでテレビ版が制作され、物語の完結まで映像化されたのでこちらも必見です。
口コミでおすすめの文芸映画(邦画)投稿記事高評価を受けた青春映画の金字塔「若者たち」
「若者たちは」早くに両親を亡くした佐藤5兄弟の物語。自身の立場、苦悩、主張を本音でぶつけ合い、時に大げんかとなりますが、助け合いながら一生懸命ひたむきに生きる姿を描いています。90分にこれでもかと詰め込まれた問題提議。難しい映画ではなく、非常にエネルギッシュな人間ドラマを堪能出来ます。青春映画の金字塔です。
口コミでおすすめの文芸映画(邦画)投稿記事軽薄な色男を市川雷蔵が完璧に演じる「好色一代男」
「好色一代男」は井原西鶴の処女作が原作。物語もさることながら、市川雷蔵の堂に入った演技に注目ください。なよっとしていて底なしに軽薄で、ただひたすら女性を崇拝している、そんな男を完璧に演じています。また増村監督の撮る江戸、特に室内の光や着物の撮り方にご注目ください。他の監督の作品では出会えない光が、本作には満ち満ちています。
口コミでおすすめの文芸映画(邦画)投稿記事銀山温泉を駆けるラストシーンが美しい「乱れる」
「乱れる」は、戦争により夫に先立たれた子のない戦争未亡人が、内に秘められていた女であることの情に気付き、静かに心乱され葛藤する物語です。見どころは銀山温泉がでてくる後半。映画の中の銀山温泉の町並みは今と変わらぬ面影を残し、そこにあります。一心不乱走り抜けるラストは、高峰秀子自身もお気に入りの場面としてあげるほどの美しい名シーンです。
口コミでおすすめの文芸映画(邦画)投稿記事野外フェスのリアリティ溢れるドキュメンタリー映画
ロックを中心とした野外コンサート「ウッドストック・フェスティバル」の模様を記録したドキュメンタリー映画です。「もしかして音楽で世の中を変えられるんじゃないか?」という期待と幻想が混沌さを演出し、この映画の端々に感じられます。主役はミュージシャン達でありつつも、この3日間中に関わった観衆、関係者、及び開場周辺の地域住民の肉声を興味深く取材してるところが、リアリティを加味させています。
口コミでおすすめのドキュメンタリー映画(洋画)投稿記事小津安二郎監督「秋日和」
小津監督と言えば、日本だけではなく国外でも知名度が高く大変人気のある監督ですが、当作品1960年制作の「秋日和」はとても好きな作品です。真面目な題材の中にかなりユーモラスな場面などがあります。
口コミでおすすめの青春映画(邦画)投稿記事七つの顔を持つ、古き良き時代のヒーロー!
歌舞伎役者・片岡千恵蔵さん主演の「多羅尾伴内シリーズ」の最終作品です。「七つの顔の男」というタイトルのとおり、多羅尾伴内は7種類の人物を演じます。非常に格好いい映画のようですが、見ていると笑ってしまう場面がいくつもあります。ハードボイルド映画で奇抜なストーリーですが、見終わると爽やかな気分になれる作品。古き良き時代のヒーローや当時の雰囲気を伺い知ることができる1本です。
口コミでおすすめのサスペンス・ミステリー映画(邦画)投稿記事60年代を代表する青春コメディ第6弾!エレキの若大将
60年代を代表する青春コメディと言えば若大将シリーズでしょう。中でもシリーズ6作目の「エレキの若大将」は大ヒットしました。高度成長期で世の中みんなが希望に溢れていた時代、明るくて理屈抜きの単純明快なストーリーが多くの人に支持されたのでしょうか?18作も続いたこのシリーズも高度成長の翳りと共に終焉を迎えたと言うのも感慨深いですね。
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