本当に減額されることがあるのか?
傷害保険金はなぜ減額されるのでしょうか?
答えは「減額されることがあります!」。では、一体何故なのでしょうか?
一般的には通院保険金の減額です。傷害保険に加入していて保険約款やパンフレットなどを読む気のある人は探してみてください。
通院保険金の支払いについては以下の文言(もしくはこれに類似のもの)が規定されていました。
「通院保険金の支払いについては、平常の業務に従事することまたは平常の生活に支障がない程度に傷害がなおったとき以降の通院に対しては通院保険金を支払いません」
ものすごく簡単に言うと、「普通に生活できるレベルまでなおったり、仕事に復帰できるところまでが通院保険金の対象です」ということです。
上記の規定により、通院保険金などが減額・カットされていた時期がありました。
ただし近年はこうした約款の規定に関わらず、通院保険金の支払いをしているところもあったようです。こうした状況なども踏まえて、2013年10月に主要な損保が傷害保険の約款を分かりやすく改定、上記の要件を削除しています。
古くから傷害保険に加入している人は保険金の支払いが削減されたという経験があると思いますが、現在ではそういったことは無くなってきているという認識で結構です。
ただし、傷害保険も保険料率の改定頻度が多くなってきています。その一つが、通院日数の長期化に伴い、保険金の支払いが多くなっているということです。
その分、保険料も上昇傾向にありますので、今後の動向については注意が必要です。
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