グルメ・各国料理(海外)/各国料理

中東の料理(3ページ目)

中東の国々の料理はエキゾチックな香辛料のテイスト漂うアラブ料理がメイン。そのため共通点も多いのですが、歴史や民族の違いからその国らしい食文化も育まれています。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

シリア風ピザも人気、シリア料理

世界遺産パルミラなどを有するシリア。料理はお隣のレバノンと非常によく似ています。おもな食材は豆、野菜、肉。味付けには「スンマーク」と呼ばれる酸味のあるパウダーや、コリアンダー、ミントなどが使われます。ユニークなネーミングで知られるシリアのメッザ(前菜)といえば、“うそつき”の意味を持つ「ヤーランジー」。ヒヨコ豆や野菜をブドウの葉でくるんで煮た料理なのですが、「なかに肉が入っていると思ったのに入っていない!」というのが名前の由来だそう。そのため実際には挽肉を混ぜることもあるようです。同様の料理はシリア以外では「ワラカイナブ」などと呼ばれています。また、軽い食事におすすめなのが、イースト菌で軽く膨らませたパンに具をのせたシリア風のピザ「スフィーハ」。街なかでは専門店もよく見かけます。

祝い事には羊の頭も登場、ヨルダン料理

ペトラ遺跡や死海などユニークな見どころの多いヨルダン。料理はレバノンやシリアと同じく、オーソドックスなアラブ料理です。なかでもヨルダンでポピュラーなのが、羊肉の煮込みをご飯にかけて食べる「マンサフ」。もともとはアラブの遊牧民族、ベドウィンたちの料理でした。結婚式などのイベントでは羊の頭がそのまま置かれることも珍しくなく、脳と目玉、頬肉は主賓用だとか。また、首都アンマンには各国レストランも勢ぞろい。ヨルダンにはオリジナルのビールブランドはありませんが、オランダの「アムステル」とライセンス契約しており、広く流通しています。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 7
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます