グルメ・各国料理(海外)/各国料理

中東の料理(2ページ目)

中東の国々の料理はエキゾチックな香辛料のテイスト漂うアラブ料理がメイン。そのため共通点も多いのですが、歴史や民族の違いからその国らしい食文化も育まれています。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

アラブ随一の洗練さを誇る、レバノン料理

レバノンのレストラン
こんな素敵なシチュエーションのレストランもある。前菜「メッザ」が華やかにテーブルを飾る ©Ministry of Tourism's Phototheque
食後にはアーモンドやピスタチオを使った「バクラヴァ」などのデザートを ©Ministry of Tourism's Phototheque

食後にはアーモンドやピスタチオを使った「バクラヴァ」などのデザートを ©Ministry of Tourism's Phototheque

首都ベイルートは「東洋のパリ」とも呼ばれ、中東のエキゾチックさと西洋のエレガントさが見事に調和した街並みが独特の雰囲気を醸し出しています。レバノン料理は中東アラブ料理のなかでも洗練されたイメージが強く、酸味の効いた爽やかな味わいが特徴です。

レバノン料理のお楽しみといえば、「メッザ」と呼ばれる前菜。トルコの「メゼ」と同義ですが、こちらもその種類の豊富さには驚かされるはず。代表的なメニューは、ヒヨコ豆にゴマペーストを加えた「ホンモス」、イタリアンパセリや挽き割り小麦(ブルグル)のサラダ「タブレ」、ナスのペースト「ババガヌーシュ」(ムタッバル)、ラムの挽肉に挽き割り小麦やタマネギを混ぜた「キベ」(クッベ)など。なかでもキベには何十種類ものバリエーションがあり、調理法によってはメインになることもあります。こうしたメッゼに合わせ、テーブルには円形の小麦パン「ホブス」(ピタパン)やオリーブオイル、ハーブなどが並べられます。

続くメインは肉または魚料理で、羊の串焼き「カバーブ」やイタリアンパセリ入りの挽肉「コフタ」がその一例。デザートにはフルーツのほか、ピスタチオやアーモンドなどが並び、食後には水タバコで一服する人もいます。ちなみに一日のメインとなる食事は昼食。しかもそのスタートは14~15時頃とかなり遅めです。 
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