イチゴだけじゃ、もったいない!

ストロベリーポット
ストロベリーポット
本来ストロベリーポットは、イチゴ栽培用に作られた鉢です。一番上の口に親株となるイチゴ苗を植え、やがてそこから出るランナーを各ポケットに誘引して、そこで子苗を作るのです。
その独特のフォルムは、ランナーで殖えるイチゴの性質を活かすために考えられたものだったんですね。でも、この可愛らしい鉢は、イチゴ専用ではもったいない気もしますよね。もっといろいろな植物を植えて、楽しんでみましょう。

長所を短所にしないために

ポケット
ポケットの植物だけが枯れる?!
さて、さっそくストロベリーポットを使って寄せ植え!……といきたいところですが、その前にこのポットの特性をよく理解しておきましょう。もしかすると、このポイントをおさえていなかったばかりに、「水やりのたびに土が流出する」とか「ポケット部分の植物が枯れる」といったことを経験した方もいるかもしれません。

ストロベリーポットの最大の特徴であり長所は、そのポケットにあります。子苗を育てるために設けられたこのポケットが、他の鉢では出せない魅力をもたらすのです。でも前述のように、ポケットから土が流れ出し、あげくに植物が枯れてしまったのでは、長所を活かせないどころかポケットが短所になってしまいます。
そうならないためにはズバリ、「ポケットからの土の流出をストップさせること」、これに尽きます。
ポケットにセットした鉢底網
鉢底網をポケットの土留めに
(画像クリックで拡大)

やり方は簡単です。事前に市販の鉢底ネットを準備し、ポットの水抜き穴用とポケット部用とに切り分けておきます。ポケット部はネットで全て塞ぐのではなく、上半分くらいを覆う程度の大きさに切ります。
ポケットにセットした鉢底網
外側から見ると、こんな感じ……
(画像クリックで拡大)
水抜き穴に鉢底ネットを当てて、鉢底石を入れます(ストロベリーポットは深さがあるので、通常の鉢よりも厚めに入れましょう)。次に培養土をポケットの高さまで入れます。ポケット部の苗を植え込みながら、切り分けておいたネットを鉢の中からあてがい、更に培養土を入れて固定します。
たったこれだけですが、土の流出は見事にストップします。これでポケット部の植物だけが枯れてしまうということもなくなるでしょう。

フォルムを活かす植物選び

植え込み例
ストロベリーポットの植え込み例
ストロベリーポットのフォルムを活かすには、どんな植物を選べば良いのでしょう。本来植えるべきイチゴで考えてみると、こんもりと茂りつつもポットからランナーが垂れ下がっている姿が思いうかびますよね。寄せ植えの場合も同様に、こんもりと茂るタイプの植物と、下に垂れ下がるタイプの植物を組み合わせると良いでしょう。
画像の作品例では、ポケット部にはアイビー×2とツルマサキ×1を、上の大きな植え穴にはナスタチュームを植えてみました。ナスタチュームは植えたばかりの姿は立ち上がっていますが、茂るにつれてポットの縁に掛かるように垂れてきます。アイビーは品種の違うタイプを2種植えて、葉の形や色の微妙な違いで変化を楽しみます。そしてもう一つのポケットですが、正面から見るとどうしても影に隠れてしまう位置になります。そこで、少し立ち上がってから枝垂れるツルマサキを植えてみました。色もアイビーとは違う緑を楽しめる、黄金葉です。

植え込み二週間後
上の写真から二週間後。ナスタチウムは、もう少し草丈が伸びると垂れてくる。
(画像クリックで拡大)
作品例の他にストロベリーポットに合う植物として、一年草の花ならスイートアリッサムやパンジー、ビオラ、ステラ(バコバ)なども良いですね。
毎年楽しめるコロセウムアイビーやグレコマ、ディコンドラにリシマキアといった垂れ下がる植物をあわせても良いでしょう。またローズマリーやタイムなどのハーブや、クランベリーといった実がなる植物も楽しいですよ。
この他にもいろいろな植物を植えて、ストロベリーポットを使い倒しちゃいましょう!