ガーデニング・園芸/植物の種類と育て方

ギボウシ(ホスタ)を楽しもう!(2ページ目)

日陰の庭も斑入りの葉で明るく見せてくれる、ギボウシ。今回はギボウシの育て方、楽しみ方をご紹介します!

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

ギボウシの育て方

ギボウシ‘パトリオット’
冬は地上部が枯れるが、翌春にはまた新しい芽を吹く
ギボウシは耐寒性もあり、日本全国で栽培可能な育てやすい植物です。
5月下旬頃から苗が出回りはじめるので、気に入った品種の苗を購入して育てましょう。

植え場所は?
ギボウシは半日陰を好み、夏の直射日光は苦手です。
でもまったくの日陰では、葉の色がきれいに出ないようです。
庭植えの場合は落葉樹の下など、夏は日陰になるようなところで乾燥しすぎない場所が良いでしょう。
またギボウシは、年々株張りが大きくなっていきます。
株間は余裕を持たせてあけておきましょう。

鉢植えで育てる場合には、小型種など室内で観葉植物のように楽しむこともできます。
戸外の場合は、置き場所は庭植えに準じます。
冬は地上部が枯れますので、戸外に出しておきましょう。

ギボウシ‘ゴールデンティアラ’
ゴールデンティアラは中型種。葉がこんもりと茂ってくれる。
水やりは?
植えつけ後は庭植え・鉢植えとも、たっぷりと水を与えます。
その後は、鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷり与えます。
庭植えの場合は極端に乾いているとき以外は、特に必要ありません。
夏期・冬期にマルチングを施すと、乾燥防止になります。

肥料は?
肥料は、特に必要ありません。
土が痩せている場合には、春の芽出しの頃と秋に緩効性肥料を少量施します。
鉢植えの場合も、少量の置き肥えで充分です。

殖やし方は?
ギボウシは、株分けと実生で殖やすことができます。
株分けの場合は、春か秋に手や鋏、ナイフなどで分割します。
親と同じ性質をもった株を得るのに、もっとも手軽な方法です。

実生の場合は、花後の花茎を刈り取らずに結実するのを待ちます。
採取した種は「とりまき」にして、乾燥させないように管理します。
発芽は翌春になります。
ただし種は交雑しやすいため、実生から育てた苗は親と同じ姿になるとは限りません。


ギボウシの楽しみ方

ギボウシ‘カビタン’
コバギボウシの白カビタンは、葉の長さが10~15センチ程度
「ギボウシの魅力」の項でも述べたように、ギボウシにはたくさんの葉色・斑入りの品種があります。
我が家でもいつの間にか種類が増え(使用画像は全て我が家のギボウシ)、さらに株分けで増殖中…という末恐ろしいことになっています。
どれも大株ですとスペースの問題もあって大変ですが、ミニサイズの品種なら鉢植えでいくつかコレクションしてみるのも面白いでしょう。

また前項の「殖やし方」でも述べたように、実生の場合は親と同じ物ではなく、変異した物が出ることもあるようです。
ということは、オリジナルなギボウシが生まれる可能性もあるわけで、これもまた楽しみの一つになるのではないでしょうか。

そしてもう一つ、「春の若芽を賞味する」という楽しみ方もあります。
もっともこれは「オオバギボウシ」の若芽ですが、地方により「ウルイ」、「ウリッパ」などと呼ばれ、山菜として昔から食されてきたものです。
旬は5月頃で、産地直送のショップサイトなどで扱っていることもあるので、一度お試しあれ!
調理の仕方は、「料理のABC」サイトにありますのでそちらを参考にどうぞ。

* 関連サイト *
【うるいの辛子酢味噌】from料理のABC
【うるいの肉巻き】from料理のABC
* 関連ガイド記事 *
【カラーリーフで庭に彩りを!】
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場でガーデニンググッズを見るAmazon でガーデニング・園芸グッズを見る
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