ガーデニング・園芸/植物の種類と育て方

ローズマリーの育て方・楽しみ方とは?苗から育てる方法やコツを解説

この記事は、ローズマリーの育て方・楽しみ方についてお伝えします。育てる、見る、食べる、香る、癒される…そんなハーブを暮らしに取り入れてみませんか?今回はポピュラーなハーブから「ローズマリー」について、その種類や育て方、挿し木による繁殖についてなどご紹介します!

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

<目次>
 

ローズマリーで普段の食卓をワンランクアップ!

ローズマリーの育て方・楽しみ方とは?苗から育てる方法やコツを解説

ローズマリー

ラテン語で「海のしずく」の意味を持つ、「ros marinus」が語源のローズマリーは、そのさわやかな香りと、一年中緑を絶やさないことから多くの人に愛されるポピュラーなハーブです。 お肉や魚料理の香り付けはもちろん、酸化防止や消化促進といった効果もあり、一鉢あればホームーパーティーや、普段の食卓を少しランクアップしたい時に役立つこと間違いなしのハーブですよ!
ローズマリーのデータ

ローズマリーのデータ

 

ローズマリーの種類

ローズマリーには、
  • 成長すると高さ2メートルにも及ぶ「立性」
  • 草丈が30センチほどで地を這うように広がる「匍匐(ほふく)性」
  • 草丈が30~80センチほどの「半匍匐性」
があります。

どれも丈夫で乾燥に強く、手軽に育てられるというのも人気の秘密です。花色も水色~青、ピンク、白などいろいろあるので、お庭やベランダの彩りにもなりますね。
 

ローズマリーを苗から育てる

ローズマリーの苗
ローズマリーのポット苗
ショップで好みの苗を購入し育てていく、一番手軽で確実な方法です。苗から育てる方法なら、数ヵ月でお料理に使い始めることができます。いますぐにでも利用したいなら、大鉢に植えられた株を購入しましょう。

苗は、下葉が枯れたり徒長しているもの、病気や虫がついているもの、根が回りすぎているものを避け、株元がしっかりしていて葉色の濃いものを選びましょう。また、苗についているラベルを見て、立性か匍匐性か、花は何色かも確認して購入するとよいでしょう。

ポット苗は、できるだけ早く好みの鉢に植え替えてあげましょう。土は市販のハーブ用土が手軽で便利です。ポットから苗を取り出し、軽く根をほぐして(根があまり張っていない小さい苗は、根を崩さずにそのまま)植え込みます。ローズマリーは高温多湿を嫌うので、日あたり、水はけ、風通しの良い場所で管理します。
 
ローズマリーの切り戻し
枝を切り戻して姿を整える
枝が伸びてきたら、切り戻しをしてあげましょう。枝をカットすることで脇から新しい枝が出ます。伸びたら切るを繰り返すことで、自然とこんもりとしたいい形になります。 また、梅雨~夏に蒸れてしまうことがあるので、収穫を兼ねて茂りすぎている部分を透かすようにカットするとよいでしょう。これで風通しもグンと良くなります。冬は、気温が0度以下になるような地域は、屋内に取り込んで越冬させます。

 

ローズマリーの育て方:水やりと肥料のあげ方

水やりは、鉢土が白っぽく乾いているのを確認してから、たっぷりあげます。ローズマリーは乾燥気味の方が好きなので、まだ土が湿っているのに「毎日あげなくちゃ!」と水やりを頑張りすぎると、かえってしおれてしまいます。

肥料は、鉢植えには月に1度1000倍に薄めた液肥を与えるか、緩効性の化成肥料を与える程度であまり必要ありません。庭植えの場合は、植え付け前に堆肥・配合肥料などをすきこんでおき、その後は春に少し追肥してやる程度です。肥料をやり忘れても、大きなダメージはありません。 むしろ、肥料のやりすぎに注意しましょう。
   

ローズマリーを種から育てる

ローズマリーの種
ローズマリーの種
ローズマリーの種は発芽までに一ヶ月ほど時間がかかり、芽が出てくる割合(発芽率)も他のハーブに比べると少ないものです。また、成長して収穫できるまで時間がかかるので、苗から育てる方法が一般的になっています。ですが、一度は種まきにも挑戦して「育てていく楽しみ」実感してほしいと思います。

種まきは、春4~5月頃か、秋9~10月頃が適期です。画像でおわかりのように種はゴマ粒よりも小さいので、ばらまきにするかピンセットや湿らせた楊枝の先を使って点まきにします。庭にまき床を作って直まきする場合は、酸性の土を嫌うローズマリーのために種まきの1週間くらい前までに苦土石灰で酸度調整しておきましょう。

育苗箱、直まき、どちらも種をまく前に土を充分に湿らせておきます。発芽率が悪いので、種は少し多めにまいておくと良いでしょう。種まき後は、種が隠れる程度に薄く覆土します。乾燥に強いハーブですが、発芽するまでは水分を切らさないように注意します。

発芽後は、草丈が3~4センチくらいに成長したらポットに植え替えます。さらに10センチ程度に成長したら、定植します。2年目からは株もグングン成長し、収穫できるようになります。
 

挿し木で殖やす

ローズマリーは、挿し木で手軽に殖やすことができます。挿し木は、春の花後か秋が適期です。 若い枝を5センチほどカットし、湿らせた挿し木用土か赤玉土(小粒)に挿します。このとき、 土の中に入る部分の葉は、取り除いておきましょう。

土が乾ききらない程度に水をあげて管理すると、約3週間ほどで根がでます。挿し穂を触ってもグラグラしないようなら、しっかり根が出ている証拠。根を傷めないように、そっと植え替えてあげましょう。
 

ローズマリーを収穫しよう!

ローズマリーのリース
ローズマリーの枝で作ったリース
ローズマリーは常緑なので年間を通して随時収穫できますが、もっとも香りが高いのは開花前です。この時にまとめて収穫して、乾燥保存させても良いですね。開花は一般的には4~6月ですが、生育環境によって秋に花を咲かせたりもします。つぼみがついていないか、水やりのときにでも枝をチェックしてみましょう。また他のハーブ同様、朝が一番香りが高いので、天気の良い朝方に収穫するのがお勧めです。

刈りとったローズマリーは、画像のように枝をクルリと輪にまとめてワイヤーなどでからげ、リボンを巻くだけでも洒落たリースになります。リースの下に置いてあるのはただリボンでまとめただけのものですが、キッチンの香りのアクセサリーにいかがでしょう。また、たくさん収穫できたらハーブバスを楽しんでみては?

楽しみ方いっぱいのローズマリー、あなたのお庭にも是非どうぞ!

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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