2/2 一人暮らしの女性の引越し(1) [引越し] All About

時間になってもこない心細さ

引越しトラックの到着時間は、午後2時。お昼ごはんをカンタンにすませたMさん、あとは引越しのトラックがやってくるのを待つだけです。午後3時、予定時間を過ぎること1時間。『どうして遅れるくらいの連絡をしてくれないんだろう!!』Mさんのイライラが募ります。部屋の中をうろうろ、外に出てはどこからくるともないトラックを目で追いかけてしまいます。

チクタク、チクタク。予定時間がどんどん過ぎていく

予定時間を過ぎること2時間。しだいに日が傾いて、あたりは暗くなっていきます。時計の時間が気になります。今日中に荷物を出して、車で50分かかる新居に荷入れをしなければなりません。Mさんのイライラはしだいにあせりへと変わっていきました。午後5時過ぎ、予定時間を超えること3時間。ようやくMさんのマンションにそれらしき軽トラックが止まったようです。

やっとあらわれた作業員は！

やっと玄関のベルが鳴ったのは良かったが

「ピンポーン」と玄関のチャイムが鳴りました。怒りもピークを迎えていたＭさん。3時間たまっていた不満を爆発しようとしたところ、扉ごしにあらわれた作業員をみてびっくり。おおよそ引越し作業員には似つかわしくない金髪・茶髪の2人組。怒りは遠のき、恐怖にかわったといいます。夕暮れ時に一人住まいの女性のマンションに上がりこむ2人。Mさんは心の中で手を合わせました。『どうぞ何事もおこりませんように……。』

2人は遅刻をわびる様子もなく、雑談をかわしながらだるそうに作業を始めます。「しかも作業中にいろいろプライベートなことを聞いてくるのよ！『どうして引っ越すの？』『仕事なに？』なんて。本当もういいかげんにしてって感じよ。見積りの時にどんな作業員がくるのか、どの程度研修を受けている人か確かめておくんだった！」

予定より3時間も遅く始まった引越しは、結局新居に到着したのが夜の8時。夕飯を終えた社宅の灯りを見ながらの夜の引越しは、とても惨めな思いがしたといいます。

今思うこと

ふと、振り返ってみると

Mさんは言います。「一人暮らしの女性の引越しなんてとても心細いもの。セキュリティーの面からも、もっと引越し業者に気を使って欲しいわ。いきなり見知らぬ人を家に上げるときの不安はさっするべきよ。それに予定より3時間も遅れて、夕方一人暮らしの女性のマンションにやって来るっていうのも非常識だし……。

まあ私も、誰かに立ち会ってもらっていれば、それほど心細い思いをしなくてすんだかもね。料金だけで選んだことにも問題があるんだろうけど。」