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ガルフコーストハコガメは飼育しやすい!? 基本情報と飼育方法!

今回は、ガルフコーストハコガメの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。ガルフコーストハコガメは、アメリカの半陸生ガメであるカロリナハコガメの亜種の一つです。亜種中で、もっとも大きくなる亜種といわれていて、甲長25cmに達するという情報もあります。

執筆者:星野 一三雄

ガルフコーストハコガメの基本情報

ガルフコーストハコガメの基本情報と飼育方法

撮影協力:ペポニ

ガルフコーストハコガメ
学 名Terrapene carolina major別 名:-英 名:Gulf Coast Box Turtle分 布:アメリカ合衆国南東部(フロリダ州西部のパンハンドルからテキサス州までのメキシコ湾沿岸沿い)甲 長:最大25cm

アメリカの半陸生ガメであるカロリナハコガメの亜種の一つです。
 

カロリナハコガメの亜種についてはトウブハコガメの項をご覧下さい。
 

亜種中で、もっとも大きくなる亜種といわれていて、甲長25cmに達するという情報もあります。他の亜種が背甲の各甲板に目立った斑紋を持つのに対し、本亜種はそのような斑紋が薄かったりあるいはなかったりするため、もっとも地味であると表現されることが多いようです。ただし海外のフィールドでの写真を見る限りでは、暗褐色地に黄褐色の斑紋がぽつぽつ入ったり、背甲全体が明るい褐色だったりバリエーションも多いようで、決して地味であるとひと言では片付けられないようです。


その他の生態等の情報はトウブハコガメの項をご覧下さい。


カロリナハコガメ全亜種がCITES IIということでアメリカ本国から輸入されにくくなってしまったため、種全体の流通量が少なくなってしまったのですが、本亜種はヨツユビハコガメに次ぐ流通量の亜種です。地味であるという言葉が先走ってしまいあまり注目を浴びることがないのですが、カロリナハコガメ自体が非常に魅力的な種類ですので、もう少し見直されてもいいカメと言えるでしょう。それでも決して安価ではありませんし。CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
 

赤っ恥をかかない程度の知識

  • カロリナハコガメの亜種
  • 背甲の斑紋が目立たない個体が多く、もっとも地味な印象といわれる亜種
  • オスは目が赤くなる
  • 飼育はしやすい
  • ヨツユビハコガメに次いで流通量が多い
 

ガルフコーストハコガメの飼育方法

飼育容器
幼体は60~90cmクラスの水槽や衣装ケースなど。通気性の確保ができるものがよい。成体は90cm以上必要。ただし理想的には屋外飼育

床材
保湿性のある素材を厚さ5~10cm程度

温度
低温部で22~24℃、高温部は28℃以下。夜間は15℃

照明
紫外線入りの爬虫類用蛍光灯など

容器内レイアウト
浅い水入れと2カ所以上のシェルター


雑食性ハコガメ用配合飼料、昆虫類、ピンクマウス、果物など

基本的な世話
アメリカでは飼育情報も充実している
  • 繁殖のためには冬眠をさせる
  • 一日一回霧吹きなどで湿度を高める
※「飼育の基本情報」は「爬虫両生類飼育入門(緑書房)」「ビバリウムガイド No9(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」を参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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