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ミツユビハコガメの飼育方法!爬虫類・亀の基本的な知識

ミツユビハコガメの基本情報と飼育方法をご紹介します。以前は安価で大量に流通していましたが、CITESの付属書IIに掲載されたと同時に値段が高くなった亀です。餌には雑食性ハコガメ用配合飼料、昆虫類、ピンクマウス、果物などがおすすめです。

執筆者:星野 一三雄

<目次>
 

ミツユビハコガメの基本情報

ミツユビハコガメの基本情報

ミツユビハコガメの基本情報

学 名Terrapene carolina triunguis別 名:-英 名:Three-toed Box Turtle分 布:アメリカ合衆国(ミズーリ州、アラバマ州およびテキサス州)甲 長:12~18cm 通常は14cm程度

北アメリカの人気種カロリナハコガメTerrapene carolinaの亜種のひとつです。他に基亜種と本亜種を含めて6亜種に分かれていますが、もっともポピュラーな亜種であると言えるでしょう。アジアのハコガメ同様にフタを閉めることができる構造をしていますが、分類的にはまったく異なる種類です。こうやって考えるとアジアにも、遠く離れたアメリカにも系統は異なるとは言え、似たような生活や体のつくりを持ったカメがいる、ということに深い興味を覚えます。

背甲や体の斑紋はバラエティに富み、地味な個体から相当派手な個体までいて、この辺がアジアのハコガメたちと異なるところです。本亜種は写真のように頭部が赤く、一方で背甲の斑紋はあまり目立たない個体が多いそうです。そうでない個体も多いようですが、一般に後肢の指(ツメ)が3つしかないのが名前の由来にになっています。またオスは目が赤くなり容易に雌雄の判別ができます。

生息地では開けた森林地帯や草原で生活をしていて、ほぼ陸生と考えていいでしょう。ですから飼育はリクガメ飼育に似ていますが乾燥を好むわけではありませんので注意が必要です。また幼体を飼育する時は、床材によく潜るので、湿らせたミズゴケなどを厚めに敷いた容器で、床材に潜らせて飼育を行うといいそうです。

以前は安価で大量に流通していましたが、CITESの付属書IIに掲載されたと同時に高くなってしまったカメです。結果的に「高価なカメ」という印象が強まって、大切に飼育されるようになったわけですが。

セマルハコガメ飼いの私としては、こういう小型で丸っこくて活発そうなカメは好きなんですが、いかんせん高い...

その他の情報はトウブハコガメの項をご覧下さい。
 

ミツユビハコガメの飼育方法

飼育の基本情報 飼育容器 幼体は60~90cmクラスの水槽や衣装ケースなど。通気性の確保ができるものがよい。成体は90cm以上必要。ただし理想的には屋外飼育 床材 保湿性のある素材を厚さ5~10cm程度 温度 低温部で22~24℃、高温部は28℃以下。夜間は15℃ 照明 紫外線入りの爬虫類用蛍光灯など 容器内レイアウト 浅い水入れと2カ所以上のシェルター 餌 雑食性ハコガメ用配合飼料、昆虫類、ピンクマウス、果物など 基本的な世話 アメリカでは飼育情報も充実している
  • 繁殖のためには冬眠をさせる
  • 一日一回霧吹きなどで湿度を高める
※「飼育の基本情報」は「爬虫両生類飼育入門(緑書房)」「ビバリウムガイド No9(マリン企画)」を参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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