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サンドフィッシュ/爬虫類・トカゲの基本的な知識と飼い方
撮影協力:ペポニ

サンドフィッシュの基本情報

学 名Scincus sp.別 名:サンドスキンク英 名:Sandfish Skink
、Eastern Skink分 布:アラビア半島、アフリカ北部、中東など体 長:全長12-20cm

アラビア半島やサハラ砂漠に生息するスキンクの仲間たちです。

スキンク科に属するScincus 属は、砂の中に泳ぐように潜り、移動することから「サンドフィッシュ」と呼ばれています。基本的には代表種であるScincus scincu の英名が「Sandfish」なのですが、産地がハッキリしていない限りは種や亜種の同定が難しく、ここでは属の概説を解説することにします。

本属には以下の3種が含まれているとされています。

  • Scincus scincus サンドフィッシュ(クスシサンドスキンク)・・・モロッコから中東、アラビア半島を経てイランまで。6亜種程度に分けられている
  • S. hemprichii イエメンサンドスキンク・・・イエメンに分布。最も大きくなる
  • S. mitranus ミトラサンドスキンク、Eastern Skink・・・アラビア半島南東部。赤みが強い
上の画像の個体は「レッドサンドフィッシュ」という名前で販売されていて、おそらくミトラサンドスキンクの無斑型と考えられますが、S. scincus の亜種であるS. s. meccensis である可能性もあるようです。どちらにしてもアラビア半島産ということです。

体色や斑紋は種、亜種によってさまざまですが、基本的にバンド模様で、体側に暗色の大型スポットが並ぶパターンのタイプも見られるようです。形態は、砂に潜るためのさまざまな適応がなされていて、特にシャベルのように反り返った吻端や非常に滑らかな体表がその代表です。

砂漠性ではありますが、オアシスの周辺など水が供給できまばらにでも草が生えているような場所の周辺に生息しています。昼行性で、特に朝夕の時間帯に表層に近い細かい砂の中を、文字通り「魚」が水の中を泳ぐように移動し、表面を移動している昆虫などの小動物を襲って食べています。また植物の実などの植物質のものも食べることがあるようです。

繁殖は胎生であるといわれていますが、卵生で、6月後半に6個前後の卵を産むという情報もあります。

その生態や形態に見事にマッチしたインパクトのあるネーミングで知られたトカゲです。飼育自体は難しくない上に、比較的流通量も多く、さらに安価で入手もしやすい種類です。ただし、産地がわからないと種類や亜種がハッキリしないため注意が必要です。

かなり昔の話で、どこの企業か覚えていないのですが、本種が砂に潜るシーンの映像を使ったTVのCMを見てから、私は本種に心惹かれていました。そんな憧れのトカゲが、ペットとして飼育できるのですから、こんなに幸せなことはありません。まだ縁がなく、飼育経験はありませんが、いつか飼育をしてみたいトカゲなんです。
 

サンドフィッシュの知識まとめ

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 北アフリカからイランまでの乾燥地帯に生息
  • Scincus 属をサンドフィッシュとすれば3種が知られている
  • 狭義のサンドフィッシュは6亜種程度に分けられている
  • 砂の中を泳ぐように移動し、砂中から地表を歩いている無視などを襲うらしい
  • 胎生であるらしいが、なぜか産卵の記録がある
  • 比較的安価で流通量も少なくない

サンドフィッシュの飼育方法

飼育の基本情報
飼育容器 60cmクラス以上の水槽
温度 適温は24-26℃前後。ホットスポットは30℃前後
照明 比較的強い紫外線灯やバスキングランプが必要
床材 細かい砂漠の砂などを潜ることができるように厚めに敷く
容器内レイアウト 水入れを設置する
昆虫食のでコオロギやミールワーム。カルシウム、ビタミンなどの添加剤は必須。植物質も食べる
基本的な世話 地中性の乾燥系トカゲの飼育法
  • 石などを設置する場合は下に潜って石につぶされないように砂を入れる前に石をケースの床面に置いてから砂を敷く
など
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。