全国の両爬ファンの皆さんこんにちは!
実はこのCUを書いているのは真冬なのですが、毎年この時期多いのが
「玄関先でうろうろしていたニホンヤモリを保護しました。飼い方教えて!」
という相談のメールです。

そこで今回は大都会のど真ん中でタクマシク生きているニホンヤモリの飼育にClose Upしてみました!

▼どんな生き物?▼


ニホンヤモリGekko japonicusは体長10~14cmのヤモリで日本では昔から家に住み着いて害虫などを食ってくれるので「家守」とか「守宮」などと書かれます。家の戸袋などの隙間を住みかにしていて日が暮れる頃になると灯りに集まる虫などを狙ってごそごそと出てきます。

その特徴は何と言っても指にある指下板とよばれる器官によって垂直はおろか、天井などにさかさまに「張り付いて」自由自在に運動するところです。

ところが実はニホンヤモリはもともとは日本には分布していなかった生き物だ、と言われています。恐らく過去に大陸から運ばれてきた木材などにくっついてはるばる日本に渡ってきたのでは、というのが通説です。それが証拠に山の中などの自然度が高い場所には生息していません

▼用意するもの▼

飼育するために必要な設備としては
・ケージ
・シェルター
・木の枝など
・水入れと餌入れ
です。

ケージはプラスチックケースでよいでしょう。蓋もしっかりとできますし。それと、実はヤモリはガラス面に張り付くことができません。そういう意味でもプラスチックがいいのです。大きさは20cmほどの横幅があれば、1匹ならば十分ですが2匹以上飼育するときは30cm以上の横幅は必要になると思われます。床材は基本的には必要ありませんが、多少の湿度を保持するためにも、ダニなどの虫がわかないように留意することを前提に土等を入れておくのもいいかもしれません。新聞紙でもいいのですが、下に潜ってしまうことが多いです。

シェルターは必要です。夜行性の彼らは昼間は狭い隠れ家で寝ています(まぶたはないので目は開いていますが…)。彼らは意外に脱皮下手なので、植木鉢のかけらのような「ざらざら」してこすりつけることができるようなものが良いでしょう。木の板などもベターです。
さらに指下板をフルに活用した立体的な活動をする生き物ですから、多くの木の枝や板切れなどを設置していっぱい運動できるようにしてあげましょう。
水は霧吹きで、餌はケージ内に放り込んでおけば飲み食いしますが、品良く育てるためにも餌入れや水入れは用意したいところです。プリンやゼリーの容器で充分です。

▼餌は?▼

これがネックになる方も多いのですが、生きた虫しか食いません。本来は野性で食っているガなどの夜電灯に集まってくる虫を与えたいのですが、常にそういう虫が採れると限りませんのでショップでコオロギやミールワームを購入することになります。

餌付かない」と言う話を聞きますが、妊娠したメスでなければ私はそういう経験をしたことがありません。温度が低すぎるか、のどが渇いているなどの理由が考えられます。ちょっとスプラッターかもしれませんが、ミールワームなどを半分にちぎってピンセットでつまんでヤモリの鼻先に体液をつけてやるとその匂いと味につられて食いつくことがあります。普通はそこまでしなくても餌付くと思われます。もちろん、どんな餌にしても彼らが食べられるように、大きさは彼らの頭ほどくらいのものを与えましょう。