カメ
野生のカメを捕まえて飼い始めた頃は、なかなか餌を食わないことも多いと思います。カメの場合は餌の種類と与え方が重要です。
市販のカメの餌つまり配合飼料は食わないでしょう。私の今までの経験では「生エビのむき身」は最初の餌付けの成績が良かったです。カメが飼育環境に落ち着いた頃、つまり一週間くらい経ってから、むきエビを割り箸などでつまんでカメの目の前でゆっくり動かしてみると食うことがあります。これを繰り返せば、だいたいこちらを「餌をくれる相手」と認識しますので、日本のカメの場合は配合飼料も食うようになります。
言うまでもありませんが、狭い洗面器やバケツの中ではカメは飼えませんのでいくら待っても餌は食いません。
<参考記事>
ミドリガメの飼い方
スッポンの飼い方
トカゲ
トカゲの場合は、ポイントは3つです。一つは飼育容器の広さです。トカゲは飼育容器が広くなくてはいけません。1匹ならば45cmくらいの水槽が必要です。また当然、一つの容器にせいぜい3-4匹くらいまでしか飼えません。
20cmくらいのプラケに、トカゲやカナヘビを10匹くらいいれて「餌、食いません」と言われても...
二つめのポイントは、床材です。飼育容器の床に土などを敷かないとトカゲは落ち着きませんから、必ずそういうものを敷きます。
三つめのポイントは、餌の種類です。とにかく口に入る大きさの小さめのコオロギを与えます。どうしてもコオロギが手に入らない、あるいは食わない、というときは「クモ」「羽をちぎったガ」を与えましょう。アリ、甲虫、チョウ、ダンゴムシは食いません。またミミズもとりあえずは食いません。
<参考記事>
カナヘビの飼い方
トカゲの飼い方
ヤモリ
ヤモリの場合は「温度」と「給水」です。秋から冬にかけてはヤモリが温度を食うには温度が低すぎます。最低でも15℃には保温します。
また喉が渇いて餌を食わないことも多いので、霧吹きで水を与えましょう。
<参考記事>
ヤモリの飼い方
ヘビ
ヘビ飼育に拒食はつきものです。どんなに頑張っても食わない個体がいることは知っておいてください。「ミズゴケを敷き詰めて、シェルターと水容器を設置し、暗い場所に置いておく」
これが、採集してきたヘビの最初の飼育環境です。このままそっとしておいて、採集後1週間くらいしてから餌をシェルターの近くに一晩置いておきましょう。
<参考記事>
アオダイショウ・シマヘビの飼い方
ヒバカリの飼い方
カエル
カエルの場合は、そもそも飼い方を知らない、という場合が多いので、まずそのカエルにあった飼育環境を用意することが重要です。アマガエルを陸地のない水だけの環境では飼えません。
その上で、「シェルター」あるいは「止まり木」を設置すると落ち着いてくれます。
<参考記事>
アマガエルの飼い方
ヒキガエルの飼い方
トノサマガエルの飼い方
有尾類
カエルと同様に、まず飼育法を調べて準備することです。その上で、イモリならば「生きたミミズ」または「生きたイトミミズ」を与えます。
サンショウウオの場合は、とにかく彼らが落ち着くシェルターを設置して、小さな魚肉などを針金の先につけて目の前で揺らします。ただし、繁殖のために水場に集まってきたような個体の場合は、とりあえず餌を食うことを忘れてしまっている場合が多いようで、餌を食わないことがあります。とにかく、落ち着かせてそっとしておくことでしょう。
<参考記事>
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以上、FAQの1回分にしては多いページ数になってしまいましたが、なんとかこれでいけるのではないでしょうか?
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