全国の身近な両爬ファンの皆さん、コンニチハ!

結構、好評で、何より私が一番得意な分野でもある「身近な両爬の飼い方」のシリーズです!

今回は「トノサマガエルの飼い方」です!
またえらいコアな...って思うかもしれませんが、んなこたーないですよ。検索エンジンに引っかかりやすいように、一番分かりやすい名前を使っただけで、要するに水辺に住んでいてジャンプが得意なアカガエル科の仲間たちの飼い方なんですから。

おっとっと。もちろん、今回も両生類下手の星野の力だけでなく、いつも世話になっている私の飼育の師匠に伝授してもらっていますよー。師匠はこの仲間が一番得意なんだそうで。

なお、最初に申し上げておきますが、カエルのツボカビ症が問題になっています。くれぐれも注意して飼育に臨んでください。
ツボカビ症に関する以下のリンクを必ずご一読下さいます様、重ねてお願い申し上げます。

カエルのツボカビ症に関して

特に、飼育しているカエルを逃がしたり、死んでしまったカエルを埋めたりしないようにご注意下さい。

トノサマガエルの仲間たち

名前のインパクトからトノサマガエルがもっとも有名なんですが、ここではその仲間たちであり、今回の飼育法の対象になる日本のアカガエル科の仲間たちをざっと見てみましょう。
まだ少し若い個体
トノサマガエル
画像提供:ばいかだ

いうまでもなくトノサマガエルは日本の水辺の生き物を代表するカエルです。
水辺に多く、人が近づくとすごいジャンプ力で水の中に逃げ込んでしまうため意外に捕まえたことがあるとか、じっくりと眺めたことがあるとかという方が少ないようです。

だいたい日本全国で「田んぼに住む、大きくてジャンプ力が強い緑色のカエル」といえば「トノサマガエル」と言われると思いますが、実はそれは誤りです。

日本でトノサマガエルと呼ばれてしまうカエルには概ね3種類あります。
1つはトノサマガエルですが、実は関東地方には生息していません。関東地方を除く本州、四国、九州に分布しています。
関東近辺で「トノサマガエル」と呼ばれるのはトウキョウダルマガエルなのです。また中部地方と近畿地方では、ダルマガエル(現在は正式にナゴヤダルマガエル)がトノサマガエルと混同されることが多いようです。
ちょっと水が汚いけど、このくらいならへっちゃら
トウキョウダルマガエル
画像提供:ばいかだ

これら3種のカエルたちを含むカエルの仲間たちがアカガエル科です。特にアカガエル科のRana 属のカエルたちは、みな似たような環境に生息しているため、今回の紹介するような方法で飼育が楽しめます。

見られる季節こそ異なりますが、どれも姿勢が美しく、飼育下の環境に慣れやすいため比較的飼育しやすい、いいカエルたちです。

ただし、特にトノサマとダルマは生息環境の減少から、各地方で激減していて、たとえば私の住んでいる宮崎県の平野部ではトノサマガエルはほとんど見ることができません。
これはちょっと意外かもしれませんが、宮崎の場合は稲作が「早場米」を作るための早期水稲なので、トノサマガエルの繁殖期である5月下旬くらいには水田に水がほとんどなくなってしまっていることが原因になっているようです。

トノサマガエルの魅力

トノサマガエルのようなアカガエルの仲間を飼育する楽しみは、なんと言っても「カエルらしさ」を堪能できることでしょう。
ダルマの名にふさわしくまん丸
ナゴヤダルマガエル
画像提供:さくちゃんの生きものだより


そもそも「カエルらしさ」とは何かという話になりますが、水辺にいて、ジャンプして、緑色をしていて、舌を伸ばして餌を捕まえて、ケロケロ鳴いて...なんていうのが一般の方のイメージでしょう。
さらに、私たちのようにいろいろな生き物に関心を持っていれば、前足をハの字に置いて、長い後ろ足を行儀良く折りたたんだ姿勢の良さ、なんだか妙に人間くさくて、という感じもあるかもしれません。

色にこだわらなければ、アカガエルの仲間たちというのは、そのカエルらしさのすべてを持ち合わせているわけですから、まさに自分の家にカエルがいる、という満足感を得られるでしょう。

また、今回はそういう飼育法ではないのですが、手間を惜しまなければ美しくレイアウトした「アクアテラリウム」で自分の好みの水辺環境を再現した飼育を楽しめるのも魅力といえるのではないでしょうか。