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マダライモリ!両生類・有尾類の基本知識と飼育方法

今回ご紹介する有尾類はポピュラーですが、非常に美しいマダライモリです!繁殖期のオスは背中と尾の上縁に背ビレが大きく発達し、大変な迫力になります。多の有尾類同様に繁殖期には池などの止水域に集まり繁殖行動を行います。

執筆者:星野 一三雄

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マダライモリ

マダライモリ

  撮影協力:WILD MONSTER(於:九州レプタイルフェスタ)
 

マダライモリの基本情報

学 名Triturus marmoratus別 名:-英 名:Marbled Newt分 布:イベリア半島北部、フランス西部全 長:最大160mm

いそうでなかなかいない、鮮やかな緑色をしたイモリです。上の写真はまだ若い個体ですが、基本的に繁殖期以外では成体も同様の体色や模様で、非常に美しいです。腹部は黒色で白い小さな斑点が散在しています。繁殖期のオスは背中と尾の上縁に背ビレが大きく発達し、大変な迫力になります。

分布域では低い標高から高い標高まで比較的広く生息していて、主に落葉樹林の林床の倒木や岩の下などに隠れています。多の有尾類同様に繁殖期には池などの止水域に集まり繁殖行動を行います。陸上生活時は夜行性ですが、水中生活時には昼間から活発に活動します。主に昆虫や土壌生物を食っています。

繁殖期は分布域や標高によっても違いがありますが、フランスでは3から8月、ポルトガルでは10から翌3月だそうです。産卵数は200から350個くらいです。孵化した幼生は水中生活を行い70から90mmになると変態して上陸して陸上生活に移ります。

大変、美しい上に繁殖期のオスの見事な変貌は目を見張るものがあり、そういう意味ではさまざまな楽しみ方ができるという有尾類のお手本みたいな生き物であります。

 

マダライモリの飼育方法

飼育の基本情報
≪飼育容器≫    
通常は30から45cm程度のガラス水槽やプラケースでいいが、必ずしっかりとフタができるものを使う。繁殖期には一回り大きい容器を使う。

≪温度≫    
夏場は25℃を上回らないようにする。冷却の工夫ができるようにする。冬場は5℃を下回らないようにする。

≪照明≫    
特に必要なし

≪床材≫    
焼き赤玉土・水苔・ヤシガラ土など湿度を維持できる素材。湿度を維持できるのならば大磯砂も可。

≪容器内レイアウト≫    
水容器とシェルターを設置する。繁殖を狙うならば陸地と水深25cm程度の広い水場を作る。

≪餌≫    
コオロギ・ミールワーム・ハニーワームなどの昆虫。配合飼料の餌付けばそれでも良い。ミミズも良いが釣り餌用は避けた方が良い。

≪基本的な世話≫    
  • いわゆる有尾類の飼育方法
  • 皮膚病に注意
  • 狭い容器での複数飼育は避ける
など

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