全国の両爬ファンのみなさん、コンニチハ!

年の初めからカエルのツボカビ症が騒ぎになってしまった2007年の幕開けでした。
そんな中で不謹慎な、と思われてしまうかもしれませんが、今回はとっても魅力的な日本のカエルである「ヒキガエル」の魅力と飼育法に迫ってみたいと思います!

ご存じのように、私はもちろん両生類だって大好きなんですが、どうもあの湿度管理というのが苦手で、あんまり飼育は得意じゃないんですよ。
でも、そんな私が唯一飼育している両生類が、ヒキガエルなんです。

ただし、もちろん今回もいつものように私の飼育の師匠たる友人の全面的な協力をいただき、私もそれを実践していますので、ご安心下さい。
相当カワイイと思うんですがおかしいでしょうか?
アズマヒキガエル

自然のヒキガエルの生息地・生態、毒はあるの?

宮崎県では、なぜかあまりヒキガエルって見ることはできませんが、友人の話なんかを聞くと東京の近郊では公園とかを中心に住宅地でもヒキガエルって見ることがあるらしいので、やはり身近な両爬の代表と言えるでしょう。
ただし、都市部の近郊では最近はかなり減少してきたようです。例えば、雨上がりに交通事故で道路で轢かれてしまったヒキガエルの亡骸の数が少なくなってきているようですし、ヒキガエルの産卵地になっていた場所が宅地に変えられてしまったという話も多く聞きます。

それに「がまがえる」なんて言われて醜いモノの代名詞にもなっているくらい、一般の方でも知っている生き物です。

まずはヒキガエルって生き物についておさらいをしておきましょう。

沖縄まで含めればヒキガエルの仲間というのは国内では4種類分布しています。
  • ニホンヒキガエル
  • ナガレヒキガエル
  • ミヤコヒキガエル
  • オオヒキガエル
このうちニホンヒキガエルは2つの亜種に分けられていて北海道を除く東日本ではアズマヒキガエルBufo japonicus formosus 、西日本ではニホンヒキガエルB. j. japonicus ということになっています。

ナガレヒキガエルB. torrenticora は中部地方西部の山地渓流に生息するヒキガエルで、四肢が長く鼓膜が不明瞭である点などで区別されます。

ミヤコヒキガエルB. gargarizans miyakonis は沖縄の宮古島と大東諸島にのみ生息するやや小型のヒキガエルです。

オオヒキガエルB. marinus は南米原産ですが、サトウキビの害虫駆除のため石垣島に移入され、帰化してしまったヒキガエルです。帰化による生態系への影響が懸念されています。現在は「特定外来生物」に指定されていますので、飼育することは許されていません。

どの種も、日本のカエルとしては非常に大きく10-18cm程度ですが、数値以上の大きさというかボリュームがあります。

ナガレヒキガエル以外は、基本的に平野部から山地にかけてさまざまな環境で生活をしていて、特にアズマヒキガエルは市街地でも見かけることがあります。

地方によって異なりますが、春先に産卵場である水辺に集まってきて「蛙合戦」とか「ガマ合戦」などと呼ばれる繁殖行動を行います。これはメスに抱接する(抱きつく)ためにオスが抱きつきまくる行動です。
この繁殖行動によって、小学校の理科の教科書などでお馴染みの非常に細長い卵嚢で1万個前後の卵を産みます。
生まれた幼生(オタマジャクシ)は黒くて非常に小さく他のオタマジャクシとは容易に見分けがつきます。また変態して上陸するときも、親の大きさからは想像できないほど小さい大きさです。

餌は基本的に動いているものなら何でも口にしてしまうような貪欲さで、大きい個体はネズミなども食べることがあるそうです。ただし、小さいモノをチビチビ食うのも好きなようでアリなども好みます。
餌はよく知られているようにとても長い舌を使って上手に餌を捕らえて口の中に入れてしまいます。

特にオオヒキガエルで顕著なのですが目の後ろに毒液を分泌できる腺があり、敵に襲われたときなどに白い毒液を出すことがあります。この毒は非常に強力ですが、昔から「ガマの油」として利用されていました。