イグアナの飼い方とは

イグアナの飼い方とは

全国の両爬ファンのみなさん、コンニチハ!!

今回は「イグアナの魅力と飼い方」です!
   

イグアナ飼育の魅力とは

さて、それでは多少の覚悟をすることで、イグアナを飼育することにはどんな楽しみがあるのでしょうか?

ここからは、私自身がイグアナの飼育をしたことがないので、あくまでも飼育されている方の主観に基づくものではありますが、そもそも楽しみなんて「主観」なんですから、いいでしょう。
 

イグアナ飼育の魅力1:キレイ

なんと言ってもグリーンイグアナというくらいですから、鮮やかな緑色の体色は魅力です。
CMに登場していた個体も、非常にキレイなグリーンでしたし、もしもあれが褐色だったりしていたら「飼いたい!」って思う方は少ないんだと思います。
また、最近では色彩変異として赤色(アネリスティック)とかのグリーンイグアナなどもいますし、海外では非常に高価ではありますが黄色から白っぽいアルビノもいます。
 

イグアナ飼育の魅力2:温和

一般の方のイメージでは、恐竜のイメージがあるのでしょうか、こういう生き物は凶暴、みたいに捉えられがちなんですが、グリーンイグアナは穏和な性格をしている生き物です。少なくとも、積極的に攻撃してきたりする生き物ではありません。

実は、積極的に活動するには体温を上げないといけないため、おとなしくしているときは、体温が低く体が動かないだけという場合が多いのですが、それを差し引いても人間に危害を与えるような暴れ方をする生き物ではないようです。

ただし、発情したときのオスだけは話は別です。
 

オスの発情期には要注意

イグアナ飼育でぶち当たってしまう壁がコレです。

生後1年半ほどすると、オスは性成熟に至り発情するのですが、このときのオスは性格も荒くなり、非常に攻撃的になることが多いようです。
原因としては、
・どんな動物でも、さかっているオスはメス以外には排他的になる
・交尾できないストレスがたまる
などが考えられますが、その結果として
・飼育者にも飛びかかってくる
・交尾のための噛みつき行動を行う

などの行動が多くなり、ケガをするなどのトラブルが起こりやすくなります。

通常は、2-3年ほどでこの発情も過ぎる、あるいは年間の決まった季節に発情して季節が変わると落ち着く、ということのようですので、この期間だけは注意が必要です。
 

イグアナ飼育の魅力3:頭が良い

イグアナ飼育者が、口を揃えて言うのは「イグアナは頭が良い」ということです。
例としては
・飼育者を見分ける
・名前を覚えて、呼ばれると近づいてくる
・飼育者の感情を理解する
・トイレを覚える
・ドアを開けられる
・色や模様の好き嫌いがある

というのがあります。
これらは、ほとんどネコあるいはイヌと同じような感覚ですから、飼育者とコミュニケーションができる楽しみがあり、十分なコンパニオンアニマルと見なすことができます。
 

イグアナ飼育の魅力4:植物食性

植物食性であるということは、それだけで飼育の魅力といえます。
爬虫類って、なんでこんなにうまそうに野菜とか果物を食うんだろう...
グリーンイグアナは野菜や果実を食う
画像提供:IGGY KIDs

たとえば、どんなにかわいらしくて美しいコーンスネークやヒョウモントカゲモドキに心惹かれても

「エサは冷凍マウスを解凍する」とか「生きたコオロギをストックしておかなくてはいけない」ということで飼育を断念する方も多いわけです。つまり「生き餌」が苦手だから両爬の飼育はできない、と。

そんな方々から見れば「野菜や果物を食べるトカゲ」というのはそれだけで十分な魅力であると認めざるを得ません。
 

イグアナ飼育の魅力5:カッコイイ

これは、一般の方々というか、私たち両爬ファンの中で再認識できることですが、グリーンイグアナは単純に「カッコよくて、迫力があるトカゲ」です。
背中線の発達したクレスト、大きな咽頭垂、ガッシリした四肢と尾、頭が良さそうな目と顔つき。まさに恐竜です。トカゲに期待する魅力をすべて詰め込んだ生き物といっても過言ではないでしょう。
こんな迫力あるトカゲを、非常に安価に入手して、ハンドリングが可能な飼育を楽しめるんですから、魅力がないわけがありません。
 

イグアナ飼育の魅力6:イヌやネコに比べたときの魅力

両爬飼育者以外から見れば、イグアナもイヌやネコと同列に並べて考える選択肢なのですから、それらと比べて勝る部分があれば、それは魅力です。

・抜け毛がない
脱皮殻が散乱することはありますが、抜け毛が部屋や衣類、空気を汚したりすることがありません

・鳴かない
鳴き声も動物飼育の魅力かもしれませんが、近隣住民への迷惑を考えれば鳴かないことは心配事項が一つでも減ることになります

・臭わない
イグアナは汗をかいたりしませんので、少なくとも人間が不快に思うような臭いは体から出ていません。もちろん排泄物は臭いますので、こまめな掃除が必要ですが

・殖えない
イヌやネコの場合は、どうしても野良がいますので、メスの場合は油断していると予期せぬ妊娠をして望まれない仔が生まれてしまいます。
幸い、今のところ日本では、石垣島以外では野良イグアナはいないと思われますので、こういう心配はありません。
ただし、メスはそれでも自然に無精卵を抱卵し、それが原因で衰弱することがありますから注意というか覚悟は必要です

・野良化しない
決してあってはいけないことで、仮定するのも不謹慎なのですが、万一逃げてしまって行方不明になったとしても、冬の寒さで死んでしまうためイヌやネコのように野良になってみんなから憎まれる心配がありません。
繰り返しますが、脱走させたり、逃がしたり、捨てたりしてはいけないのですが。
ただし、前出したように沖縄や南九州では、そういう冬を乗り切ってしまう可能性は否定できませんので注意が必要です

こう考えると、やはり魅力的な生き物で、CMから期待してしまうイグアナ飼育のイメージというのは、「大きくなる」という事実以外は、決して間違ったモノではないことを認識させられます。

では、次に具体的な飼育法をご紹介しましょう。
 

イグアナの飼育法

イグアナの飼育に関しては、ネット上でもかなり多くの情報が入手できますので、詳しくはそちらをごらんいただくとして、ここではごく簡単に基本的なことをご紹介します。
特に、両爬飼育が初めてだ、という方はコチラを参考にしてください。
 

イグアナの飼い方1:飼育容器

手の平に乗せることができるような、緑色の小さい個体を1匹だけ飼育するのなら、とりあえずは60cmのガラス水槽爬虫類専用のケースで事足ります。
イグアナに限らず、動物というのは上から手が入ってくることを嫌いますので、できれば前が開いてメンテナンスできる爬虫類専用のガラスケースが理想的です。

ただし、あっという間に大きくなり、それでは小さくなってしまいます。
その次は、観葉植物用のガラス温室がいいでしょう。これならば全長が1m前後までは飼育可能です。ガラス温室は幅1.2m×高1.5m×奥0.40m程度のものがよく販売されています。
どーよ、部屋の中にイグアナがいる生活って
室内で放し飼いのイグアナ
画像提供:IGGY KIDs

1mを超える頃には、そのガラス温室でも手狭さを感じると思いますので、それ以上の大きさのほとんど小屋に近いものを用意します。私の友人は大型犬用のドッグサークルを利用して部屋の中に2m四方ほどのものを設置して成体のグリーンイグアナを飼育しています。それならば、もう室内で放し飼いをしているのと大差ありませんから、最終的には放し飼いが理想でしょう。
ちなみに60cmガラス水槽は5000円程度、爬虫類専用ケースは12000円程度、ガラス温室は25000-40000円程度です。
 

イグアナの飼い方2:保温

グリーンイグアナは低温に弱いため、飼育するためには保温が必要です。
基本的には空気を28℃前後に保温し、40℃ほどのホットスポットを設置します。特に幼体は、非常に低温に弱いためしっかりとした保温が必須です。

小さいケースを使っている時は犬猫用のパネルヒーターを容器内や容器の下、理想的には容器の側面に設置して空気を暖めます。大型のケースや室内での放し飼いの場合は、エアコンで室温を調整します。

ホットスポットは、レフ球などの電球を使います。100W程度のものを後述する紫外線用の蛍光灯と一緒にタイマーで管理するといいでしょう。
 

イグアナの飼い方3:照明

イグアナの飼育に、紫外線が照射できる蛍光灯は必須です。
爬虫類用の蛍光灯を設置して、タイマーで管理します。蛍光灯は一つでは十分とは言い難いので、2灯以上設置しましょう。
こういう時に脱走されちゃう
散歩がてらに日光をたくさん浴びさせたい
画像提供:IGGY KIDs
 

イグアナの飼い方4:セッティング

飼育容器内は、グリーンイグアナが「湿度を必要とすること」「樹上生活であること」を理解して、特に幼体時には以下のようなセッティングをする必要があります。

・湿度を保持できる床材を敷く

・止まり木を設置する
イメージとしてイグアナが抱きつけるくらいの木を斜めに立てかけるように設置します。
この時に、木が倒れたり動いたりしないように固定しましょう。

・水容器を設置する
成体では、全身が入る水容器の設置というのは現実的に不可能ですが、幼体時はタッパーなどを利用して十分な大きさの水容器を設置します。
 

イグアナの飼い方5:エサ

植物食ですので、野菜や果実を中心に与えます。人間が食べる野菜や果実ならば、何でも食べると考えて構いませんが、好物だからといって単独のエサを与えるのはやめましょう。専用の配合飼料であるイグアナフードも販売されていますので、これと野菜、果実を併用するのが理想的と思われます。
給餌頻度は、基本的に毎日ですが、1-2日の間が開く程度でも大丈夫のようです。
また、爬虫類専用のカルシウム剤などのサプリメントの添加も必須です。
 

イグアナの飼い方6:毎日の世話

給餌以外の、毎日の世話も以下のように箇条書きで紹介しておきましょう。

・加湿
幼体時は、ケース内の水入れで湿度を保てますが、成体はそういきません。霧吹きでも間に合う大きさではありませんので、小型の加湿器を使うのがもっとも効果的であるようです。

・掃除
成体になると、排泄物も非常に大量ですので、イグアナにストレスを感じさせない程度にマメに掃除をする必要があります。ここでは触れませんが、トイレを教えることができるようですので、そうなるとかなり楽でしょう。

・コミュニケーション
グリーンイグアナの飼育は、コミュニケーションをとってなんぼ、と言えます。
「肩に乗せる」というレベルではない
抱っこされているイグアナ
画像提供:IGGY KIDs

そのためには、幼体時からイグアナのことを理解しながら、根気よく、積極的にコミュニケーションをする必要があります。
基本は「話しかけながら」「ゆっくりした動作で」「手からエサを食わせる」ということのようです。

・健康状態のチェック
しっかりと毎日、コミュニケーションをとれば、次第にイグアナの状態の変化に気づくはずです。とにかく、いつもと様子が変だなと思った時は健康状態の異変を疑う必要があります。

・多頭飼育
日々の世話とは異なりますが、複数を飼育するのは避けましょう。個体間のトラブルは少ない生き物ではあるようですが、1頭でもこれだけの労力がある生き物ですから、まずは1頭をじっくりと育ててあげるのが大切なことです。
それに、どうやらイグアナ飼育にハマってしまった人たちを見ていると、だんだんと飼育頭数が増えていくようですから、焦らずとも結局、多頭飼いになっていきますので。

今回の記事作成にあたり、以下のサイトに協力をいただきましたが、本当に基本的なことをかいつまんで書いたに過ぎません。
このサイトをじっくりと読んで、イグアナ飼育を理解していただければと思います。
イグアナステーション IGGY KIDs

また今回の記事は以下の飼育書を参考にしました。ぜひ、こちらも参考にしてください。
・ビバリウムガイド No.36(マリン企画)
・爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ1 アガマ科&イグアナ科


というわけで、ずーっと書こうか、いや果たして書けるのか!?と迷っていたイグアナの飼い方です。
結局、あの当時とは状況も変わってしまって、本当に今さらになってしまいました。

しかし、さまざまなイグアナ飼育者の方のお話を伺ったりして、私が至った結論は
大きくなることと金がかかることさえ、最初に理解して、イグアナの一生に付き合う覚悟があるのならば、こんな素晴らしいトカゲを、安価で購入できて飼育できるというのは幸せなことである
ということです。

かつての反省を踏まえ、ショップ関係の方々もグリーンイグアナの取扱には慎重になり、販売時にも説明をしっかりとする取り組みがなされているようです。

今度こそ、グリーンイグアナが見直され、幸せに飼育される時期が来たのかもしれません。


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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。