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画像提供:ビーボックスアクアリウム |
ミナミテングキノボリヘビ
学 名:Langaha alluaudi別 名:ツノテングキノボリヘビ、マツゲテングキノボリヘビ英 名:Southern Leafnose Snake分 布:マダガスカル南西部全 長:不明 150cm程度と思われるマダガスカルに生息する、非常に変わった形態をしたテングキノボリヘビの1種です。
マダガスカルに固有のテングキノボリヘビ属Langaha は以下の3種が知られています。
- テングキノボリヘビLangaha madagascariensis
- ミナミテングキノボリヘビL. alluaudi・・・マダガスカル南西部
- ニセミナミテングキノボリヘビL. pseudoalluaudi ・・・マダガスカル北部
ただし、上記のテングキノボリヘビ以外の和名は不確定写真の個体は、種名は不明で入荷されたようですが、明らかに従来流通してきたテングキノボリヘビとは異なる形態で、ミナミかニセミナミかのどちらかなのですが、そもそもこの2種は種としての情報が少なく、よりよく調べてみないと判別はつかないようです。ただし採集された地域がマダガスカル南部ということでもあり、ニセミナミテングはこれまでに数個体しか発見例がないということから、ミナミテングキノボリであるという可能性が強いので、今回はとりあえずミナミテングキノボリということにしました。っていうか、ニセミナミもなんかそっくりらしいし。
ご覧のように特殊な形態をしていて、特に異様なのは吻端の突起の形状と両目の上にある角状の突起です。テングキノボリの場合、オスは尖っていて、メスは「松ぼっくり」のような「こん棒」状ですが、本種の場合はさらに変わっていて、先が開いて、何らかの動物の手の形を思わせます。しかし、この形状にテングキノボリのように雌雄による性差があるかどうかは不明です。
一方、両目の上の角状突起は先端が尖っているわけではなく、角と言うよりも木の枝を模した擬態のためのものと考えられます。また上唇から後頭部にかけての鱗の様子も木の皮のような質感を持っています。
これらの形態上の特徴は、同じマダガスカルに生息するヘラオヤモリの仲間の擬態を思わせますので、本種も木の枝に擬態して獲物を待ち伏せるタイプのヘビであることは間違いないようです。
生態に関しても、ほとんど情報がありませんが、高い木の樹冠部に生息して、トカゲやヤモリ、カメレオンなどを食っているそうです。
記載されたのは1901年と、比較的古いのですが、このような巧みな擬態と樹冠を生活の場としていることから発見例が少なく、世界的に見ても流通するのは極めて稀であると思われます。ただし、2002年にEUとUSAに27個体が流通した記録が残っているようです。
もう、本当に変。この一言ですよね。ある意味、究極の樹上性ヘビと言えるでしょう。カメレオンといい、ヘラオヤモリといい、やっぱりマダガスカルって、ちょっと違います。進化の妙を感じてなりません。
しかし、このヘビ、角とかがあるから変なだけじゃないですよ。試しに角と吻端の突起を指で隠してみて下さい。普通のヘビになるのかと思いきや、顔の形がオオガシラみたいにゴツゴツしていて、妙に目が大きいのがわかるでしょう。ちょっとかわいいし。とにかく、かなりの変態ヘビです。
赤っ恥をかかない程度の知識- マダガスカルのテングキノボリヘビの仲間
- 吻端に変な形の突起と両目の上に角状突起がある
- 毒性はないと思われる
- 完全樹上性と思われる
- ほとんど情報がない
- 流通したことはほとんどないと思われる
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飼育の基本情報 |
不明おそらくオオアオムチヘビと同じような飼育法が良いと思われる。ただしエサはヤモリが主になる |
※解説は、ショップさんからの情報および海外サイトを参考にしました。 |
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