Q.ヘビの尻尾はどこ?


またもやヘビネタです。

ま、フツーの生活をしていれば、こんなことを考えることはないでしょうから質問として来たことはないのですが、一般の方と話をしているときにときどき話題になります。

でも、そりゃそうですよね。冷静にフツーの人の視点で考えれば、ヘビなんて尻尾に頭がついているようにしか見えないでしょうから。
「ヘビにも尻尾と胴体があるんだよ」
なんて言ったら、だいたいフツーの人は驚きはしなくとも感心はしますよ。

ただね、私たちだって
「タカチホヘビよりもアマミタカチホの方が尻尾が長い」
なんて言われたって、正直あまりピンと来ませんよね?ヘビの尻尾が長いって、やっぱり私たちにとっても、何となく違和感のある表現じゃないですか?

で、私の回答。

A.総排泄孔から後ろが尻尾です


さて、前回のマムシの話でも説明したのですが、ヘビには排泄と生殖を行うための「総排泄孔」人間でいうなら「お尻の穴」みたいな器官があります。

そこを境にして前が「胴体」そして後ろが「尻尾」ということになります。
見た目にはほとんど区別がつきませんが、もちろん胴体には肋骨があり、その中にさまざまな器官が収納されています。
一方、尻尾には肋骨がなく、何の器官もありません。ただしオスは総排泄孔から尾の方に向かってヘミペニス(半陰茎・要するにオスヘビの生殖器)を収納しています。そのため一般にヘビはオスの方が尾が太くなります。

そういうわけでヘビにも尻尾があることがおわかりいただけたと思いますが、じゃどうやって見分けるのか、と。
百聞は一見に如かず。下の写真をご覧下さい。
うかつにも尾を上にして撮影しちまったい。しかも排泄孔からヘビ汁出てるし...臭ぇ
わかりやすいように尾下板の境目を赤くしてあります

画像はアオダイショウの総排泄孔付近を腹側から撮影した写真です。
ヘビのお腹側は横長の大型の鱗(腹板)がズラリと並んでいます。この腹板は胴体部分では一枚づつ並んでいるのですが、大多数のヘビは尻尾の腹板(尾下板)は写真のように中央で分離していて2枚づつ並んでいるのです。
ですからお腹側から見て腹板が左右に分かれている部分がヘビの尻尾ということになるわけです。

というわけでヘビの尻尾はお腹側から見れば一目瞭然なのでした!!

※ただし!タカチホヘビの仲間は尾下板は胴体部分の腹板のように分かれていません。他にもそういうヘビは多いです。こういうヘビは総排泄孔を境にして見分けます。

<関連サイト>
じゃぷれっぷ(日本の爬虫類全種の図鑑)

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