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ベルセオレガメの基本情報と飼育方法…温度や床材はどうしたら良い?

今回は、ベルセオレガメの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。ベルセオレガメは、背甲に蝶つがい(ヒンジ)があり可動式になっており折れ曲げることができるセオレガメの仲間の一種です。本種はセオレガメの仲間の中でも最も分布が広いことで知られています。

執筆者:星野 一三雄

ベルセオレガメの基本情報

ベルセオレガメの基本情報と飼育方法

撮影協力:ヴァンパイア(於:九州レプタイルフェスタ)

ベルセオレガメ
学 名Kinixys belliana別 名:-英 名:Bell's Hinge-back Tortoise分 布:アフリカ中部から南部(エチオピアからリベリア、ボツワナから南アフリカまでとマダガスカル)甲 長:15-20cm 最大22cm 背甲に蝶つがい(ヒンジ)があり可動式になっており折れ曲げることができるセオレガメの仲間の一種です。本種はセオレガメの仲間の中でも最も分布が広いことで知られています。

本種の分類も混沌としており現在では以下の2亜種あるいは4亜種に分けられているようです。
  • Kinixys belliana belliana ヒガシベルセオレガメ
  • K. b. nogueyi ニシベルセオレガメ
  • K. b. mertensi メルテンス(?)ベルセオレガメ
  • K. b. zombensis ゾンベ(?)ベルセオレガメ
写真の個体はニシベルセオレガメと思われます。またマダガスカルの個体群はヒガシベルセオレであると考えられていますが、背甲の模様が美しい個体が多く、流通上では「マダガスカル(ベル)セオレガメ」と呼ばれることもあるようです。

背甲は特別な斑紋が少ないため、一般に茶褐色一色で地味な印象を受けます。他のセオレガメと比較して背甲がドーム状であり、丸い印象です。また本亜種は前肢の爪が4本であり、5本の爪を持つヒガシベルセオレガメと区別できます。主にサバンナの周囲にある森林部で生活していて、乾期には湿った土の中で夏眠をします。

食性は雑食性で、植物質のものから昆虫類、陸生貝類、土壌生物、死肉などを食べています。

飼育下での記録では一年中繁殖行動が見られるのですが、おそらく自然では雨季の間に繁殖が行われると考えられます。飼育下では28-33mm×30-43mmの卵を2-5個を生んだ記録があります。卵は30℃で148-172日をかけて孵化し、孵化した幼体は4-5cmだそうです。海外の情報などを見ると孵卵温度が30℃だと奇形が発生しやすい、という考え方もあるようです。

他のセオレガメ同様に、WCがほとんどであるため飼育開始直後に立ち直らない個体も多いそうで、初心者には勧められにくいリクガメであると言えます。

CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
 

ベルセオレガメの飼育方法

飼育容器
60~120cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど。通気性の確保ができるものがよい。

温度
26℃程度を最低温度として、ホットスポットを準備してケージ内に温度の勾配を作る。

照明
紫外線入りの爬虫類用蛍光灯など

床材
腐葉土やヤシガラ土などの保湿性のあるもの。

容器内レイアウト
体を浸せる水入れを常設する。体を隠すことができるシェルター必須。


雑食。マウス、脂肪分の少ない肉、昆虫類、野草や野菜、リクガメ用配合飼料など

基本的な世話
アジアのヤマガメなどの飼育法に近い
  • 冬期の低温に注意
  • 飼育開始直後は落ち着かせる
  • 駆虫は必須
  • 水容器によるケージ内の汚れに注意
  • など
※「飼育の基本情報」は「AQUQRIUM SERIES ザ・リクガメ(誠文堂新光社)」「REPFILE VOL.2 リクガメ(ピーシーズ)」「リクガメ大百科(マリン企画)」および海外サイトを参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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