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オオアタマガメ
画像提供:DEF REP

オオアタマガメ

学 名Platysternon megacephalum別 名:-英 名:Big-headed Turtle 分 布:中国南部、海南島、ベトナム北部、ラオス、カンボジア、ミャンマー南部、タイ北部甲 長:18cm 最大20cm

名前の通り大きな頭が印象的な、東南アジアのちょっと変わったカメです。

オオアタマガメ科オオアタマガメ属の1科1属1種ですが、通常は以下の5亜種に分けられているとされています。

  • Platysternon megacephalum megacephalum チュウゴクオオアタマガメ・・・基亜種。中国南部
  • P. m. peguense ビルマオオアタマガメ・・・ベトナム西部からミャンマー南部、海南島
  • P. m. vogeli タイ(ヴォーゲリー)オオアタマガメ・・・タイ北西部
  • P. m. tristernalis ユンナンオオアタマガメ・・・中国雲南省
  • P. m. shiui ベトナム(シウイ)オオアタマガメ・・・ベトナム北部
ただし、どの亜種も決定的な区別点に欠けるようで、これらを亜種としない考え方も根強くあるようです。ちなみに上の画像はチュウゴクオオアタマガメの幼体です。もしも、今後それぞれの亜種の良い写真が入手できれば、亜種別に紹介できるかもしれません。

名前が示すように、大きな頭が特徴です。この頭はヘルメットのような大きな1枚の鱗で覆われています。また吻端は鈎状に下に曲がっていてより厳つい顔つきになっています。

背甲は扁平で背中線に弱いキールがあります。色は褐色から黒褐色、赤褐色で基本的に斑紋らしい斑紋はありません。

尾は長く、大きな鱗に覆われています。各亜種の見分け方は難しく、どれとも言えない個体も多いようですが、基本的にベトナム(シウイ)は四肢や頭部にオレンジ色からピンク色の小さな斑紋が散在していているのが特徴です。主に流通するのはチュウゴクで、ついでビルマが多いようです。

主に山地の渓流や山間地の池、沼および水田などでも見つかることがあるようです。深い水場や速い流れは好まず、細い沢などで生活しています。主に夜間に活動し、岩場などを活発に登り、カメの中でもっとも立体活動を得意とすると言われています。また木に登って尾を使って枝からぶら下がることもできる、などとも言われています。

肉食性で、さまざまな小動物を食べています。

中国では冬に10℃前後になると冬眠を行うことも知られています。

秋に交尾を行い、翌年の初夏に産卵を行います。1回の産卵で1-6(平均2-3)個の卵を産みます。卵は21-22mm×41-50mmで孵化までに30℃で2ヶ月ほどかかります。性成熟するまでに5-6年を要し、体重が250g程度になると繁殖が可能になるようです。

非常に特異な形態をしたカメで、しかも立体活動ができるということで非常に人気があります。かつては比較的安価に多くが流通していましたが、現地での生息数の激減とCITES入りしたことによって、極端に流通量が減り、現在では高価なカメということになりました。また残念ながらほとんどCB化が進んでいないため、まだまだ入手したい時にいつでも、というレベルにまで来ていないカメの代表です。

私も、昔からかなり憧れていたカメなんですが、高温に弱いという特徴があるため、飼育も比較的難易度が高く、まだまだ手を出すことができないです。でも小型個体の品の良さと、大型個体の海獣のような迫力は捨てがたい魅力です。

CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 中国から東南アジアに生息
  • 5亜種に分けられることが多い
  • ベトナム亜種は明色の斑点が多く入り美しい
  • CB化はされていない
  • 立体活動が得意
  • 高温に弱い
飼育の基本情報
飼育容器 10cm程度の幼体で60cmクラス以上の水槽など。最終的には90cm以上の水槽が必要
温度 高温に弱いため夏期はクーラーの効いた部屋などで飼育する。30℃以上が長く続くと死ぬ場合がある。冬場は室温でよいがビルマ亜種は20℃程度に保温する
照明 フルスペクトルランプの蛍光灯を使う。ホットスポットは不要だが、体が乾かせるような場所は作る
床材(底砂) 特に必要はない
ろ過 水質の悪化に弱いのでフィルターが必要
容器内レイアウト レンガや石、流木などを利用して陸場をとり、水深10cm程度の水場を半分くらいの面積で作る
甲殻類や魚類、両生類などの生きたものを好む。配合飼料に餌付く場合もある
基本的な世話 ポイントは
  • 脱走が得意なので金網のフタを設置する
  • きれいな水を好むがチュウゴク以外の亜種はブラックウォーターなどを利用すると良い
  • 蒸れないように注意
  • 複数個体の同居には向かない
  • 大型個体は噛みつこうとするので取扱に注意する
  • など
※「飼育の基本情報」は「ミズガメ大百科(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。


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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。