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ジーベンロックナガクビガメの基本情報

学 名Chelodina siebenrockiMacrochelodina siebenrockiとされることもある別 名:-英 名:Siebenrock's Snake-necked Turtle分 布:ニューギニア島南部、トレス海峡諸島甲長:30cm前後
ジーベンロックナガクビガメ

ジーベンロックナガクビガメ

日本で、もっともポピュラーなナガクビガメです。

これまでは、ニューギニア産がジーベンロックナガクビガメChelodina siebenrocki、オーストラリア産がチリメンナガクビガメ(ルゴッサ)C. rugosaと区別されていたのですが、どうやらこの二種は同種であるとの考え方が支持され始めていて、C. siebenrocki という学名は抹消される可能性が高くなってきているようです。ただし、まだ分類が混沌としていて、再分割の可能性もあり、また形態の個体差も多いため、ハッキリとしていません。特に、流通上は混乱を避けるため、この名前が依然、主流を占めているため、今回もここで紹介するということにしました。

背甲はやや細長い卵形で、色は暗褐色から黒色で、腹甲は黄色から明褐色をしています。腹甲の形状でルゴッサと区別できると言われていますが、実際には不確実であるようです。

頭部は大きく、首は長く、基本的に斑紋はありませんが、不規則な黒色の縦条が走っていることもあるようです。

生息環境は沼地や、小川、小さな流れなどですが、潮汐の影響を受ける潮干帯などのような場所にも生息しているようです。

餌は小魚や甲殻類などで、ほぼ完全な肉食性です。

生息地では、雨季の終わりの5月頃に4-19個の卵を2クラッチ程度産むとされています。卵は31.6-38.3×27.2-31.7mmの大きさで、次の雨季の始まりである11-12月頃までの3-6ヶ月間をかけて孵化に至ります。孵化した幼体は甲長が36mm程度の大きさです。

「首が長いカメ」の代表と言える種類で、ベビーサイズから大型の個体までコンスタントに安価に流通して、しかも愛されています。ただし、以前よりは流通量は減っているようです。そういう意味では、非常にコストパフォーマンスが高い種類と言えるでしょう。

極端な言い方をすると、「長い首のカメの飼育を堪能したい」と思えば、曲頚のマニアでなければ、本種をじっくりと飼育すればいいわけですから。

分類の問題から、この名前のカメは消滅してしまうのかもしれないのが、実に残念です。

ただし、ベビーのかわいさと価格だけで本種の飼育を始めてしまうと、結構大きくなって飼育の設備も大変ですから、よく先のことまで考えなくてはいけないカメでもあります。

しかし、不思議なカメです。オーストラリアの高い曲頚ももちろん人気があるのですが、それでも多くの曲頚マニアの中に「ジーベンがいい」という価値観は根強く、しっかりとそのステイタスを確立しているのですから。やはり「長い首のカメ=ジーベン」という方程式は普遍で絶対的なものなんですね。
 

赤っ恥をかかない程度の知識

  • ニューギニア島の南岸に分布
  • ルゴッサのシノニムとされ、そのうち抹消される可能性がある名前
  • ナガクビガメの中でもっとも多く流通する
  • 安価
  • それなりに大きくなるので、飼育施設は大きめのものを用意することになる
     

ジーベンロックナガクビガメの飼育方法

飼育の基本情報

≪飼育容器≫    
60~90cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど

≪温度≫    
極端な低温には弱いので、20℃くらいに保温する

≪照明≫    
紫外線入りのバスキングランプが必要

≪ろ過≫    
できれば、外部式フィルターと上部フィルター

≪床材(底砂)≫    
特に必要なし

≪容器内レイアウト≫    
泳ぎ回れる程度の水深で浮島や流木程度の完全に乾燥した陸地を設置する。あくまで水量を多くとる

≪餌≫    
配合飼料を食うが、甲の形などがゆがむらしいので小魚やエビなども利用する

≪基本的な世話≫    

  • 多くの水棲傾向が強い水棲ガメに準ずる
  • 週に1度、強制的に乾燥させ甲羅干しをする
  • 幼体にはまめな給餌と強制甲羅干しをする

※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」を参考にしました。


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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。